「洗車日和」実はくもりの日? 晴れの日はNG ベストな天候とは?
肝は「時短」 手順は「上から下に」
――自宅で手洗いするのと、ガソリンスタンドなどで洗車機を利用するのとで、向き不向きの日に違いはありますか?
特に違いはありませんが、洗車機は短時間で済み、さらに強い風で水滴を吹き飛ばす「ブロー」もできるので、ボディーの表面に水が残りにくいといえます。手洗いは一般的に、洗車機と比べて水量は少なく済むものの、そのぶん時間が長くなりますので、お話しした通り水の蒸発によって汚れが残る可能性は高くなります。手洗いの場合は、市販の高圧洗浄器を使うなどして、少ない水量で素早く済ませるほうがよいでしょう。
――季節ごとに注意すべき点はありますか?
春は空気中に砂や黄砂が多く飛んでおり、クルマにもそれらが多く付着していますので、そのままスポンジなどでこするような洗浄をするとボディーに傷が付きやすくなります。まず、ボディーの砂を高圧洗浄機などで上から落としていくほうがよいでしょう。また冬は、ボディーに残った水に霜が付いたり、凍ったりすることがあるので、やはり短時間で済ませ、かつ水分をなるべく飛ばしておくのがポイントです。
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日本洗車ソムリエ協会によると、洗車する手順も重要とのことで、「全て手洗いする場合は、『上から下へ』が基本です。屋根から始め、最後に下回りを洗います。円を描くように拭くのではなく、たとえば屋根の左側からバンパーの左側にかけて一方向に拭き、一方向に水を流すようにするのがベスト」だといいます。
愛車はじっくりと時間をかけて洗車したい、という人もいるかもしれません。しかしそれは、洗車中の水を洗い流さないうちに乾いてしまったり、風が運んでくる砂などが付着したりして、逆効果になることも。「早く済ませるに越したことはない」(日本洗車ソムリエ協会)のだそうです。
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提供:乗りものニュース