“車内感”皆無の内装がスゴい！

　アウトドアレジャーがブームとなるなか、クルマで寝泊まりをする「車中泊」をする人も増えています。
　
　この車中泊需要をうけて、日産は独自の“車中泊仕様車”を発売する予定です。どのようなモデルなのでしょうか。

　日産は、「セレナ」や「NV200バネット」「キャラバン」に「マルチベッド」という車中泊仕様を設定していますが、2024年夏に発売予定の「キャラバン MYROOM（マイルーム）」は、新たな車中泊のカタチを提案するモデルです。

　日常生活に追われる中で非日常を感じ、自然に触れて安らげる空間がほしいユーザーに向け、自分のお気に入りの部屋ごと自然の中に持ち込んで、リラックスすることができるクルマとして開発。

　商用バンの「キャラバン」をベースに、これまでにない新たなカテゴリーのクルマを目指したといいます。

　新型キャラバン マイルームのインテリアは、木目をふんだんに使うことで「クルマの内装感」を徹底的に排除。シンプルでミニマルなデザイナーズホテルのような洗練された“部屋”を実現しています。

　さらに、ベッドとテーブルを組み合わせることで、「リビングルームモード」や「ベッドルームモード」、「ダイニングルームモード」と、車内を自在にアレンジすることができます。

　自動車業界初となる、シートの表裏で硬さが異なるクッションパッドを採用した2列目の2 in 1シートにより、用途に合わせて簡単にシートをアレンジすることが可能。

　このシートは、乗車移動時には程よい硬さで乗り心地を追求し、駐車時に後部座席側に反転させて使用する際には柔らかなソファのような座り心地を提供します。

　車中泊用のベッドは、折りたたみベッド、MYROOM跳ね上げベッドの2つのパターンを選択でき、どちらもヘリンボーン生地を使用し、シンプルながらもリッチなクオリティとしました。

　さらにスライドテーブルは、好きな位置で固定したり、取り外したりすることができ、用途に合わせて活用することが可能。2 in 1シートと同時に使うことで、まるで部屋にいるかのようなリラックスした時間を過ごせます。

　加えて、日産の電気自動車「リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用して開発した「ポータブルバッテリー from LEAF」から新型キャラバン マイルームに給電することが可能。電源がない場所でも車内のAC 100V電源を活用し、部屋と同じように家電を使うことができます。

　新型キャラバン マイルームのエクステリアは、ブラックグリルやブラックドアハンドル、ブラックドアミラー、ブラックスチールホイールなど、専用パーツを揃えることで外観の印象を引き締め、オリジナルな雰囲気を演出しました。

　さらに、リヤクォーターウインドウとバックドアには「MYROOM」の専用ステッカーを用意。ボディカラーは専用色である「サンドベージュ／ホワイト」の2トーンを始め、4色が設定されます。

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　新型キャラバン マイルームは2024年夏に発売される予定で、価格や仕様などの詳細は後日発表されます。

　それに先立ち、2023年10月より特別仕様車「キャラバン マイルーム ローンチエディション」が期間限定で予約受注をおこなっていました。

　この特別仕様車は、車内カーテンやウッドブラインド、AC 100V電源、スポット照明付きの木目調ルーフパネル、ロールスクリーン、ルーフサイド間接照明を標準装備としたほか、カーテンと同じ生地で制作したオリジナルクッションも付属するというもの。

　価格（消費税込）は、折りたたみベッド仕様が595万8700円から696万4100円、MYROOM跳ね上げベッド仕様が613万4700円から714万100円でした。