高知~徳島直結ルート「完全事業化」間近!? 室戸岬ショートカットの高速「阿南安芸道」奈半利~安田が事業化候補へ 高知県内「最後の1ピース」

道路整備にGOサインとなる「事業化」の候補路線に、高知~徳島を直結する「阿南安芸自動車道」の区間も挙げられました。開通すればどう便利になるのでしょうか。

高知県内「最後の未事業化区間」ついに事業化へ!?

 国土交通省は2024年3月1日、2024年度に道路整備事業として新規事業化を果たす路線について、候補を選定しました。今後、委員会等で最終的な判断をする予定です。
 
 その中に、高知県と徳島県の沿岸部をぐるりと南回りでむすぶ高規格道路「阿南安芸自動車道」の区間も含まれています。どうなるのでしょうか。

高知市内から奈半利・海南方面へ高速道路が延伸中(画像:国土交通省)。
高知市内から奈半利・海南方面へ高速道路が延伸中(画像:国土交通省)。

 四国地方整備局は、四国4県を「8の字ネットワーク」でむすぶ大構想で、各地の高規格道路の計画を「広域ビジョン」で掲げています。

 そのうち、四国の「右下」のネットワークとなるのが、高知~奈半利~阿波海南のルートです。

 これまで、高知県から徳島県南部へは高規格道路でまっすぐ行けませんでした。現段階では、いったん高知道を北上して川之江まで行き、徳島道を東進するしかありませんでした。

 四国の「右下」は広大な山岳地帯となっていて、国道はいずれも狭隘な「酷道」の様相を呈しています。奈半利から室戸岬エリアを抜けて阿波海南へ抜けるルートも同じで、室戸岬回りは大回りになり、最短距離の国道493号はセンターラインの無い狭隘・急勾配・急カーブが延々と続く、広域ネットワークとして使い物にならない道路でした。

 その2県間の海側ルートを高規格化する「阿南安芸自動車道」ですが、実はもうすでに、2区間を残してすべて事業化済みとなっていて、粛々と用地取得と工事を進める段階になっています。すでに高知JCT~高知龍馬空港IC、香南のいちIC~芸西西ICが開通済みです。

 その最後の2区間のうち、高知県側にある奈半利~安田(延長13.1km)が、いよいよ事業化を迎えようとしています。事業化すれば2024年度予算にさっそく測量調査・設計費が計上され、工事準備へ動き出していきます。

 鉄道では、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の最後の2駅間(安田~奈半利)にあたる区間です。道路が完成すれば、高知市内から奈半利までバスが高速直結することとなり、室戸岬方面への観光需要で鉄道の大きなライバルになっていきそうです。

 この新規事業化への手続き着手について、高知県知事は1日、「大変うれしく思っております。この手続きが無事に完了し、新規事業採択となれば、本県の8の字ネットワークの事業着手率は100%に達する」として、「県としましては、来年度、確実に事業化されることを心より願っております。」と談話を発表しています。

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