ヘッドライトのワイパー、最近見なくなったワケは そもそも何のための装備で、なぜ消えたのか

メルセデス・ベンツやボルボなどの欧州車には、ヘッドライトにワイパーが付いているものがあります。最近の車種では見かけなくなりましたが、このワイパーにはどのような意図があり、なぜ消えたのでしょうか?

北欧生まれの装備

 メルセデス・ベンツやボルボなどのクルマで、ヘッドライトにワイパーがついているものが存在します。

 しかしながら現行のラインアップでは両社とも、このヘッドライトのワイパーが付いたクルマはありません。メルセデス・ベンツ日本によるとこのワイパーは、「雪や泥汚れでランプがさえぎられ、光量が弱くなるのを防ぐためのもの」とのことで、メルセデス・ベンツでは、1972(昭和47)年発売の「W116」(初代Sクラス)が最初に装着された車種だそうです。ただ、「現在ではワイパーはなく、ウォッシャー液を吹き付けるタイプに変わっている」といいます。

 ボルボ・カー・ジャパンによると、「ヘッドライトのワイパーは、ボルボと同じくスウェーデンに拠点を置くサーブが、1970年代初頭に実用化したのが始まりです。その後、寒冷地用の装備として広がっていきました」と話します。

 そのような役割をもって登場したヘッドライトのワイパー、いつごろ消えていったのでしょうか。

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