スズキが新型「ジムニー/ジムニーシエラ」発売! 約2年ぶり刷新で何が変わった? 超納期はどうなった? 165万から、4月登場
スズキは、軽四輪駆動車「ジムニー」、小型四輪駆動車「ジムニー シエラ」について、法規対応に伴う一部仕様変更を実施し、4月11日より発売します。また、仕様変更や原材料価格の高騰などに伴い、メーカー希望小売価格、メーカーオプション価格を改定します。
新型「ジムニー/ジムニーシエラ」発売! 約2年ぶり刷新で何が変わった?
スズキは軽四輪駆動車「ジムニー」、小型四輪駆動車「ジムニーシエラ」の仕様変更して2024年4月11日に発売します。
昨今、日本では5ドアの並行輸入車の発売も開始され、ますます盛り上がりを見せているジムニーですが、今回の3ドアの仕様変更とはどんな内容なのでしょうか。
現行ジムニー/ジムニーシエラ(3ドア)は、2018年7月5日に20年ぶりのフルモデルチェンジを経て登場しました。
ジムニー伝統の車体構成はそのままに機能を追求した内外装デザインや最新の安全装備装備などがこれまでのターゲットとは異なるユーザーにもヒットしたことから現在でも超納期が続くほどの人気モデルです。
発売後、2021年9月には1度目の仕様変更を行っており、この際はスズキ セーフティ サポート非装着車に「オートライトシステム」を搭載したほか、4速AT車に「停車時アイドリングストップシステム」を採用。さらにジムニーでは「スペアタイヤロアカバー」も追加されました。
2度目の仕様変更は2022年6月に行われています。
この時は燃費性能の改善を図るため、5速MT車に「アイドリングストップ機能」と「アイドリングストップ機能のON/OFF」を行うスイッチを追加しました。
発売から1度目、そして2度目と仕様変更をするたびに価格も改定されており、今回約2年ぶりとなる仕様変更でもジムニーとジムニーシエラは全グレードで約10万円の値上がっています。
例えばジムニーのベースグレード「XG」は発売時に145万8000円、1度目に148万5000円、2度目に155万5400円、そして今回が165万4400円に。
今回、スズキは価格改定の理由について、「仕様変更のコストと原材料高騰」と発表しています。では、具体的にはどのような部分が変わったのでしょうか。
今回はリアバンパー内に「リアパーキングセンサー」を追加装備しています。
これは国土交通省が2021年6月に法改正した車両保安基準に対応したもの。
新保安基準は、2022年5月以降に発売された新型車、ならびに既存モデルの新車は2024年5月以降に販売されるものから適合されます。
新保安基準では、「後退時車両直後確認装置の取り付け」が二輪車と特殊自動車を除くすべてのクルマに義務づけられました。
後退時車両直後確認装置とは、「バックカメラ」「検知システム」、そして「ミラー」のいずれかを指しています。
今回ジムニーは、検知システムにあたる「バックパーキングセンサー」を装着したわけですが、モニター装備によるコストアップや、ミラーによる車体寸法のオーバーなど考慮してセンサーの採用となったのかもしれません。
「バックパーキングセンサー」に装備と同時に、メーターパネル内に障害物の接近レベルを報せるインジケーターも追加されています。
スズキアリーナによれば「一部改良モデルは4月あたりからデリバリーされる予定です。以前から注文されていたお客様も、この一部改良モデルが納車された場合は、新価格が適用されます」と説明しています。
なお、以前より長納期だったAT車については再び納期が延びている傾向にあり、現在1年半ほどかかる状態になっています。
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ジムニーシリーズは2018年7月のデビュー当時と比べると、すでに約20万円の価格アップの状態。
6年間の情勢変化や装備変更を考えるとやむを得ぬこととは思いますが、これから注文した場合には納車時にさらなる価格アップの可能性があります。
今後ユーザーは、そういった事情も鑑みながら、購入を検討する必要があるかもしれません。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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