東北・北関東道に「半固定式オービス」新登場! カメラが“神出鬼没”? 謎の新システムは従来の「オービス」と何が違うのか
今後「半固定式オービス」は増えるのか
クルマに「レーダー探知器」を搭載したり「オービス通知アプリ」を利用しているドライバーも多いでしょう。
こうした仕組みで半固定式オービスは認識可能なのでしょうか。
半固定式オービスはレーダーではなく、レーザーにより速度を計測しています。
最新のレーザー&レーダー探知器で探知は可能ですが、レーザーは間に植栽や周囲のクルマなどの遮蔽物があると探知できなくなったり、探知機の設置位置などにより探知距離が変わってきます。
またスマートフォンのオービス通知アプリにはレーザーを受信する機能がないので、そもそもアプリにポイントデータが登録されていないと反応しません。
アプリにせよ探知機にせよ、正確で新しい登録情報を内蔵していれば、位置情報によりかなり手前から案内をしますが、過信は禁物です。
![東北自動車道に新たに設置された「予告看板」は小さめで見落とす可能性も[撮影:オービスガイド]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/02/c69c2d9827e0eb0eabefda38c08a8506.jpg?v=1708490740)
道路を跨ぐような立派な支柱に設置されている固定式オービスが次々と撤去されてゆく中、路肩にさりげなく鎮座する半固定式オービスはどんどん数を増やしています。
少し前にも阪神高速に3か所の拠点が追加されたばかりでした。
2024年2月現在、8府県に計27カ所の拠点が存在しますが、これから他の都道府県にも増えて行くと同時に、導入済みの府県でも拠点の数が増えるかもしれません。
例えば実際に運用するオービス機器本体が1台のままでも、もし県内に数十か所の拠点が点在していたとしたら、効率よく広範囲で速度抑止ができそうです。
ただし都心の首都高速などでは非常駐車帯も狭く、多くの路線が高架上や地下にあるため設置作業が難しいという事情があります。
したがってそれらの場所では、従来の固定式オービス機器を新しく更新したり、移動式オービスを活用していくことになりそうです。
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固定式や移動式、半固定式といった形式に関わらず、オービス機器は速度が出やすい場所や、事故の多い場所に設置されます。
またオービス付近では、急ブレーキなど不自然な挙動をするクルマも多いので、特に車間距離と慎重な運転が求められます。
今回新設された拠点をしばらく観察していると、目新しいケージに気づき慌ててブレーキランプを点灯させるクルマもいました。
筆者もオービスの有無に関係なく、いつでもゆとりある運転を心がけたいと思います。
Writer: オービスガイド 大須賀克巳
2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。











































