結局…「EVインフラ」どうなの? 「クルマが先、インフラが先」の問題! 不便さは解消されるのか
充電インフラの課題、もうひとつは充電器の数
直近で、国は充電インフラの設置目標として、急速充電器で3万口、また普通充電器で27万口、あわせて30万口を掲げています。
それを実現するために、充電インフラに関する国からの補助金も、2022年度が65億円、2023年度が175億円、さらに2024年度には360億円という案を示しており、補助金はハイペースでの増加傾向にあります。
潤沢な補助金制度を背景にして、2023年から充電インフラサービス事業への新規参入が目立つようになり、事業者間の競争が激化している状況です。
そうした中、EV充電インフラ事業を展開する、ENECHANGE(エネチェンジ)は、政府のEVインフラ政策に対する課題と提言を公表しています。
それによると、例えばEV充電区画にEV以外が駐車していることが場所によっては珍しくない状況にあるため、EV優先車室及びコーン設置の義務化が必要だとしています。
そうしたことも加味して、充電インフラ拡充で最も重視すべきは充電インフラの稼働率だと指摘します。
現状で稼働率は各事業者から独自発表がベースですが、将来的には充電器の通信・制御の仕様を標準化することで、充電インフラの稼働率の見える化が可能となり、補助金の実質的な効果が上がるとの見解を示しました。
EV普及に向けては、EVが先か、充電インフラが先という「鶏と卵」の関係と表現されます。
そのためにも、充電インフラが今後、EVユーザーの利便性を重視した方向でしっかりと拡充が進むことを期待したいと思います。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
ベンツが方針撤回し、ガソリンエンジン開発に
中国みたいにバッテリー交換式のスタンドにしないと内燃機関の車両と同等の使い勝手が得られない。
車両そのものがワンタッチで交換可能なバッテリーではない場合、乗り続ける場合にバッテリーの耐用年(回)数で交換費用が掛かる。であれば最初からメーカーがバッテリーを貸し出すような方法にすれば少なくとも待ち時間は数分。回収したバッテリーは時間をかけて充電。性能が落ちたバッテリーはスタンド側で回収・交換が可能。
ユーザーとしてもランニングコストは少なくともガソリンや軽油よりも遥かにコスパが良くないとメリットを感じない。充電時間が長いほど物流でEVを使うメリットは薄れる。せいぜい集配センターで使う小型車に限る。
「鶏と卵」言ってる時点で、諦めてますやん
日本が自動車大国になったのは、トヨタがどんな山奥にも販売店作って売りまくったからです。
自動車関連販売店のすべてに充電器(できれば急速)の設置を義務つければ一挙解決