ホンダが「新型軽バン」を今春発売へ 斬新「2シーター」タンデム仕様も設定! 100万円台スタートの「N-VAN e:」特徴は?
ホンダが2024年春に発売を予定している新型軽商用EV「N-VAN e:」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
プライベートでも使える上級モデルも設定 価格も手頃に
ホンダは2024年春に、新型軽商用EV「N-VAN e:(エヌバンイー)」を発売します。
今後、EV新モデルの展開を進めていくうえでのスタートとなるモデルだと言いますが、どのような特徴があるのでしょうか。
新型N-VAN e:は、2018年登場の軽商用バン「N-VAN」をベースにした軽商用EVです。
2022年12月7日に登場の予告をしていましたが、このときは車名やデザインを含めた詳細情報は不明となっており、航続可能距離200kmを目標としていることや、100万円台の価格設定のみ明かされています。
そして2023年9月28日は、N-VAN e:の車名やグレードなどが先行して発表されました。
ベースモデルのN-VANは、独自の低床プラットフォームによる低床構造と左センターピラーレス化、フルフラットに格納できる助手席を採用したことなどで広大な荷室空間を誇りますが、この特徴は新型N-VAN e:でも変わらず実現しています。
パワーユニットには、小型化した電動アクスルや大容量化と薄型化を図ったバッテリーを搭載します。荷室容量を確保しながらも、航続可能距離210km(WLTCモード)を目指して開発するなど、配送業務で使用する際の使い勝手も考慮されました。
また、エンジンを搭載しないEVの特徴とも言える低振動・低騒音といったメリットに加え、荷物をフル積載してもN-VANのターボエンジン搭載車と同等の加速性能を持つ動力性能も確保しました。
充電は6kWの普通充電に対応し、約5時間で完了するといいます。これによって電気代の安い夜間に充電を済ませておけば、翌日はフル充電で稼働できます。
さらに車外給電も可能で、停電・災害時などに合計1500Wまでの電化製品を使用できるほか、住宅などへ給電するV2H(Vehicle to Home)にも対応しています。
先進機能としては「ホンダ センシング」を採用したほか、スマートフォンで遠隔操作できるコネクティッドサービス「ホンダ コネクト」を搭載し、冬場にバッテリーを温めて航続距離を伸ばす機能や、電気代の安い時間帯で充電するといった充電待機設定などの機能が利用できます。
エクステリアはN-VANのデザインを基本にしながら、使用済みホンダ車のバンパーをリサイクルした素材をフロントグリルなどに使用。充電リッドはフロントグリル内に装備することで、取り回しのしやすさを高めています。
インテリアはエアコンや電制シフトパネル(スイッチ式シフト)、収納トレー、充電用USB端子などをドライバー側に配置し、使い勝手を向上させています。
ラインナップは「e:L4」「e:L2」「e:FUN」の3タイプを用意します。
全グレード共通で、衝突被害軽減ブレーキ「CMBS」や前席サイド・カーテンエアバッグなどの安全装備、フルオートエアコン、運転席シートヒーターを装備しています。
e:L4はベーシックなモデルで、アダプティブクルーズコントロールやホンダ センシング、電動格納ミラー、マルチインフォメーションディスプレイを標準装備します。
e:L2は助手席側前後シートを装備せず、運転席側前後シートの2シーター仕様のシンプルなモデルです。取り扱いはホンダの新車オンラインストア「Honda ON」限定となっています。
e:FUNは最上級モデルで、インテリアカラーがアイボリーとなり、フルLEDヘッドライトやカラードアミラー、リアシートヘッドレスト、急速充電ポートを標準装備しました。
なお、ボディカラーは全8色を用意し、オータムイエロー・パール&ブラック(e:FUN・e:L4)やソニックグレー・パール&ブラック(e:FUNのみ)など、ポップな2トーンカラーも設定。
軽商用バンですが、プライベートユースでも使えるカジュアルなモデルに仕立てています。
価格(消費税込)については、N-VANと同等の100万円台からの設定になるとしており、これが政府の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」を含めた価格なのかは不明ではあるものの、比較的手頃に設定されるとみられます。
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