日産「ミニバン」で「4人泊」可能!? “斬新シフト”の最新「セレナP-SV」実車展示! “パカッと開く”めちゃ便利な「車中泊仕様」とは
「ジャパンキャンピングカーショー2024(JCCS2024)」では、様々な車中泊仕様車が出展されましたが、普段使いできるミニバンをベースにしたモデルも多数出展されました。今回は4人が就寝可能な「セレナP-SV」を紹介します。
最新のミニバンをベースにした車中泊仕様はメリットがいっぱい
ふだん使っているミニバンで、週末は家族4人で車中泊を楽しむ……そんな夢をかなえてくれるのが、日産ピーズフィールドクラフトが製作する「セレナP-SV」です。
どのようにして4人が就寝できる仕様を実現しているのでしょうか。
最新の日産車を各種キャンピングカーに架装して販売する、日産ピーズフィールドクラフト(東京都世田谷区)は、日産東京販売が直営するキャンピングカーショップとして知られています。
2024年2月2日から5日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「ジャパンキャンピングカーショー2024(JCCS2024)」には、人気ミニバンの最新型「セレナ」をベースにポップアップルーフを載せた、車中泊仕様の「セレナ P-SV」を展示しました。
P-SVとは、ポップアップ・スリーピングルーフの略です。
後方が持ち上がるポップアップルーフは、展開時には全高3020mmに達します。
内部のアッパールーフには最大高1150mm、最大長2250mm、ベッド幅1100mm、ベッド長2040mmを確保するため、大人2名がゆったり就寝することが可能。開口部も広いため、車内からアッパールームへのアクセスもラクラクです。
車中泊だけでなく、ドライブした先でルーフを開き、昼寝をしても気持ちよさそうです。
ポップアップルーフにはファスナーが備わっており、光を遮断し、外気の影響を受けにくい「フルクローズ」、夏季などに重宝するメッシュ地の「ハーフオープン」の状態を選択でき、少々の雨でもポップアップを可能とするレインカバーも標準装備しています。
セレナP-SVの特徴は、車内はあくまでもミニバンのまま、ということ。
それでいて就寝定員は4名となっていますので、就寝時は2列目・3列目シートを倒して就寝スペースを作るか、オプションのアンダーベッドを用いてフルフラットにすることで、快適に眠ることが可能です。
そのほかのオプションとして、サイドオーニング、高い断熱性を誇るマルチシェード、エンジンを切っても暖かい車内を生み出すFFヒーターなどを用意しています。
日産ピーズフィールドクラフトの担当者は、セレナP-SVについて次のように話します。
「日常で使用できる機能的で便利なミニバンでありながら、4人で車中泊できます。
キャンピングカーのベースに、先進運転支援機能を備えた最新のミニバンを用いていますので、安心してロングドライブが可能です。
セレナなら5ナンバーサイズの乗用車のため運転もしやすく、商用車ベースのキャンピングカーに比べると乗り心地もはるかに良いというメリットがあります」
※ ※ ※
日産ピーズフィールドクラフトによれば、ポップアップルーフが装着されていることでリセールバリューも高いとのこと。
確かにドライブや買い物という普段使いのミニバンにポップアップルーフが備わっているのは大きな魅力と映ります。
キャンピングカーというと敷居が高いイメージもありますが、セレナP-SVならそんなこともなく、手軽に家族で車中泊が楽しめるのではないでしょうか。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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