日産「Z」が50万円前後で狙える!? 中古の「激安スポーツカー」ってどうなの? 購入時に注意すべき点は?
中古の激安スポーツカーを買うときに注意したい点は?
中古車は、前オーナーの扱い方や乗り方などで、1台1台コンディションが違ってきます。新車の完璧なコンディションから徐々に経年劣化していくのは仕方がないことですが、劣化を少しでも遅らせるために小まめなメンテナンスも重要になってきます。
「激安」なプライスタグが付いているのは必ず理由があるのですが、このあたりの事情について、前出の中古車販売店 K店長に聞いてみました。
「例えば、そのモデル自体の『人気』が価格に反映されます。今や主流はセダンからSUVやミニバンへと変わりましたが、中古車でも同じ傾向です。
一方で、ハイパワーをうたっていた大排気量エンジン搭載モデルは、燃料費がかさんだり税金や保険料が高くなることもあって敬遠されるようになりました」
中古車市場ではそのクルマの流通量も大きく影響します。市場に多く流通していれば適正価格に落ち着くのですが、スポーツカーは流通量が少ないため、プレミアが付きやすくなる傾向があるそうです。
「実用性」も人気に大きく影響する要素でしょう。環境性能や安全性を重視する現代では、新車のスポーツカーはあまり人気がないかもしれませんが、逆に中古車市場では注目されています。
敷居が低く感じられる中古車ということで新車よりも手が出しやすいのですから、せっかくなら『高嶺の花』を狙いたい気持ちもわかります。
しかし、中古車の値付けで一番大きく影響するのが経年、つまり「古さ」です。
同じ車種の場合、走行距離が短い10年落ちのモデルより多少走行距離が多くても5年落ちの中古車のほうがコンディションは良い場合も多く、価格も高め。
安価なプライオスタグがついているということは、劣化や古さが感じられる状態であることがあることを覚えておく必要があります。
「激安の中古車を狙うなら、きちんとメンテナンスされてきた経歴があるか(整備記録簿はあるか)はもちろん、購入後も定期的なメンテナンスを欠かさないようにすることも必要ということを覚えておいください」(中古車店 K店長)
また、スポーツカーならMT(マニュアルトランスミッション)を選びたい人も多いかもしれませんが、車両の状態を優先するならAT(オートマチックトランスミッション)のほうが劣化が少ないことも多いようです。
「MT車はつい高回転までエンジンを回してしまいがちで、エンジンに負担がかかっている車両も多々見受けられます。
中古車市場ではMTは人気があるため高値になりがちです。それならあまりエンジンに負荷がかかっておらず、価格も手頃なATを選ぶという判断があっても良いでしょう」(中古車店 K店長)
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スポーツカーを定義づけるのはなかなか難しいのですが、運転して楽しめるモデルであることは間違いありません。
ただし、「激安中古車」となると10年落ちや20年落ちなどのモデルになってしまうため、スポーツ走行や経年による見えない劣化には注意が必要です。
それでも、まずは運転に慣れたり、スキルを磨く目的で、たとえ短期間でも安いスポーツカーを保有するのは良いアイデアではないでしょうか。
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