日産「Z」が50万円前後で狙える!? 中古の「激安スポーツカー」ってどうなの? 購入時に注意すべき点は?
現在、中古車の価格は高値が続いており、とくに中古スポーツカーの価格が高騰しています。そんななかでも、50万円程度でも狙える格安なスポーツカーも存在。一体どのようなモデルが狙えるのでしょうか。
50万円前後の「中古スポーツカー」お勧めモデルは?
世界的な半導体不足による新車の納期遅れの影響で、一時期に中古車価格が高騰しました。
半導体不足はかなり解消されたものの、中古車の相場は全体的に高値傾向が継続しており、特に中古スポーツカーの価格が上がっています。
これはスポーツカー自体の数が減少傾向にあることや、海外で国産スポーツカー人気が高まったことによる相場の高騰、新車価格の大幅な値上がりなどで手が出せない価格になってしまったこと、新車よりも安くてすぐに乗れるとあって、人気が集中したことが要因と言われています。
その一方で、さすが何でもある中古車市場、探せば50万円程度でも狙える格安なスポーツカーも存在するのです。
スポーツカーは運転が難しそうに見えますが、操作に対してリニアな反応を示してくれるため、実は初心者がクルマの挙動を学ぶのにも最適なモデルともいえます。
そこで今回は、車両価格50万円前後、コミコミでも100万円以下で狙える「激安スポーツカー」にはどのようなモデルがあるのでしょうか。
都内の中古車販売店のK店長に聞いた、中古スポーツカーならではの注意点とともに紹介します。
まずは、本格的なスポーツカーが欲しい方におすすめなのが、日産「フェアレディZ」の5代目に当たる「Z33型」です。
一度は消滅してしまった「Z」でしたが、2002年に復活。
古典的なスポーツカーのアイデンティティであるハイパワーエンジン+FR駆動を採用し、3.5リッターの大排気量エンジンを搭載しています。
この5代目フェアレディZの初期モデル(2002年~2004年)なら50万円前後で狙えます。
「当時、『エルグランド』や『ムラーノ』にも搭載された『VQ』エンジンモデルのZですが、20年前のモデルですので、走行距離が10万km超でカスタムされた中古車が多いのが特徴です。
少しでも出費を抑えたいのであれば、できる限り無改造の車両を狙うこと。また、保安部品なども在庫切れが発生していますので、消耗パーツの在庫確認もお勧めします」(中古車店 K店長)
次もスポーツカーですが、運転が気軽に楽しめる「ライトウェイト」ならより狙いやすいかもしれません。そうなると魅力的なのがマツダ「ロードスター」です。
現行モデル(ND)は4代目ですが、2代目(NB)や、モノによっては3代目(NC)も50万円前後で販売されていることがあります。
「運転を楽しむならロードスターがお勧めです。NBも安いのですが、探せばNCも狙えるでしょう。
3代目(2005年~2015年)は、2リッターエンジンを搭載してライトウェイト感が少し薄れてしまいましたが、そのぶんパワフルで日常使いも楽です。
中古スポーツカーの常ではありますが、走行距離が多い中古車が多いので、しっかり整備されてきたかを確認できる中古車を選びましょう。
ソフトトップ(幌)は劣化しやすいモノと割り切り、足回りなどクルマ本体のコンディションで選ぶと良いです」(中古車店 K店長)
スポーツカーは何も2シーターばかりではありません。ハッチバックスタイルのスポーツカーもあります。
また、駆動方式はFFでも、それはそれで違った楽しさがあり、そんなモデルでお勧めしたいのがスズキ「スイフトスポーツ」です。
「スイフトスポーツは歴代モデルごとに独自の魅力があります。50万円という予算を考慮すると2代目(2005年~2011年)あたり。
このモデルから『ドライブ・バイ・ワイヤ』が採用され、よりリニアな反応が楽しめるようになりました。
5人乗りなので実用性も高く取り回しもしやすく、運転スキルを磨くのに良い相棒となるでしょう」(中古車店 K店長)
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