ニッサン新型「“斬新・豪華”車中泊カー」実車公開! 木目がオシャな「巨大ベッドルーム」完備! もはや「お部屋」!? 新「黒顔キャラバン」登場
3つのモードに変化する2列目シートの「発明」に驚く!
さらに新型キャラバンマイルームには、日産がこだわったポイントがたくさんあります。
まずは専用の2列目席「2in1シート」。通常のシートとして使える「ドライブモード」、その状態から背もたれを倒した「ベッドルームモード」、座面を起こして背もたれを前方に格納し、後方に向けたソファとなる「リビングルームモード」に変換できます。
しかもシート表裏でクッションの柔らかさを変えているので、ドライブモードとベッドルームモードは硬めの面に、ソファリビングルームモードは座り心地の良い柔らかい面と、異なる要件を両立させているのはちょっとした「発明」といえそうです。
車内で使用する木材も、京都の家具職人が生産を手がけています。量産化にあたり、各部の材質の吟味も行われたとのことです。
クォーターウィンドウ部分には、家屋に使用するのと同じ「本物の」ブラインドが設けられ、その開閉レバーや紐の先端が走行中に音を立てないよう、マグネットで固定するなどの細かな配慮も欠かしていません。
車体最後部には1170mm幅のロールスクリーンを用意。ちょっとした目隠しだけでなく、プロジェクターを投影して映画などを楽しむこともできます。
外装色はモノトーン系がメイン。ホイールとグリル、ドアノブはブラック塗装仕上げで、内装とのコーディネートもバッチリ。アウトドアにも似合う雰囲気です。
会場に展示されていたのは「Launch edition(ローンチエディション)」で、カーテンと同じ生地で制作した「キャラバン MYROOM」オリジナルクッションが付属。専用色のサンドベージュをベースに屋根をホワイトに塗った2トーンカラーも、ローンチエデョション専用で設定しています。
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日産の担当者によると、女性からの評判がとても良く、奥さんが車内を見て、「このクルマが欲しい」ということもあるそう。
モダンでミニマルな「どこでも部屋」という日産の新提案は、キャンピングカーほど本格的なクルマはいらないけれど、くつろげるクルマが欲しい、という新しい市場を生み出すかもしれません。
なお新型キャラバンマイルームは、まず2月中に特別仕様車のローンチエディションを発売後、2024年夏ごろに通常モデルを発売予定となっています。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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