走りがスゴいマツダ新「ロードスター」登場! なぜ初の大幅改良を実施? 実は“見た目”も変わってる!

マツダ「ロードスター/ロードスターRF」が大幅改良し、2024年1月中旬に発売されました。現行モデル初の大幅改良では、安全性・走行性能の向上や、内外装デザインなどが変更されます。

ダイナミクス性能が進化し、より「人馬一体」なモデルに!

 マツダ「ロードスター」(ソフトトップ)、「ロードスターRF」(ハードトップ)の改良モデルが発表され、2023年10月5日に予約受付を開始。2024年1月中旬に発売されました。
 
 現行モデルは2015年に登場した4代目(ND型)。デビューから約9年を迎え、ND型史上最大の改良が実施されました。

ND型史上もっとも大きな改良が施された新型「ロードスター」
ND型史上もっとも大きな改良が施された新型「ロードスター」

 この大幅改良では、サイバーセキュリティ法に対応することを目的としており、電気・電子プラットフォームを刷新。加えて、現代のクルマに求められる先進安全性を確保するため、中身を大きくアップデートしています。

 安全面では、「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」を初採用。設定した速度での定速走行や、車間距離を一定に保って走行するための運転支援機能が設定されました。

 また、スマート・ブレーキ・サポート(後退時検知機能・SBS-RC)も搭載され、安全性が向上しています。

 新たなロードスターは、時代が求める安全・環境性能を確保しながら、「人馬一体」の走りが進化した点も特徴のひとつ。

 ダイナミクス性能ではさまざまな改良が加えられていますが、そのなかでも大きいものは新開発の「アシンメトリックLSD」が搭載されたことです。

 MT車(エントリーグレード「S」を除く)に標準装備されるアシンメトリックLSDは、減速側と加速側で「非対称(アシンメトリック)」な構造を採用。

 加速・減速時のディファレンシャルギアの差動制限力を変化させることで、リアタイヤの接地荷重変化に対してクルマの旋回挙動を安定させ、街中では軽やかに、ワインディングでは安心感のある走行を実現しました。

 また、雪上でのコントロール性も向上したといいます。

 加えて、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)の新制御モードとして、MT車に「DSC TRACK」が追加されました。

 これは、サーキット走行をアシストする機能ですが、速く走れるようになるのではなく、コースアウトやクラッシュのリスクを低減するもの。

 素早いスピン挙動が起きた時、ドライバーがカウンター操作を行い始めたところから最大限アシストし、クラッシュやコースアウトを防ぐためにブレーキ制御をかけます。

 とくに、サーキット走行のビギナーによる事故を可能な限り回避させること目的で設定されており、ドライバーのスキルアップを邪魔するものではないところもポイントといえます。

 パワートレインでは、1.5リッターエンジンの出力アップを実施。国内のハイオクガソリンに合わせたセッティングとすることで、出力が3kW向上しました。

 さらに、エンジンサウンドも進化。車外騒音規制を守りながら吸気系の部品に変更を加えることで、車室内へ伝達するサウンドを強化しています。

 また、ステアリングシステムにも改良を加え、より軽やかで正確なステアリングフィールを実現しました。

 新ロードスターでは、初めてエクステリアに手を加えています。

 前後ライトのデザインを変更。フロントはウインカーおよびポジションランプをLED化し、ヘッドライト中央部と側面が点灯するデイタイムランニングライトを装備して軽快なイメージを与えました。

 立体的なデザインを採用し、テールランプもフルLEDとなっています。

 また、MRCCが装備されたことにより、ロアグリルのナンバープレート取付部右側にレーダーが設置されました。

 さらに、ホイールデザインも一新したほか、新たなボディカラーとして「エアログレーメタリック」を追加。

 インテリアは、マルチメディアシステム「マツダコネクト」が進化。7インチから8.8インチと大画面化をおこなうとともにコネクテッドサービスも強化され、「SOS」ボタンが設置されました。

 メーターはブラック1色となり、シャープな形状の針を採用。センターコンソールサイドにはソフトパッドを採用するなど、上質なイメージを高めています。

※ ※ ※

 価格(消費税込)は、ロードスターが289万8500円から367万9500円、ロードスターRFが379万6100円から430万8700円です。

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