美しすぎる「国産スーパーカー」復活! トヨタ「2000GT」を極限まで再現した「新型モデル」が受注開始!「オープン仕様」も同時に発売へ
2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」では、トヨタ「2000GT」を忠実に再現したという「ロッキー2000GT」が公開されました。同車は一体どのようなクルマなのでしょうか。
伝説の「国産スーパーカー」復活!?
2024年1月12日から14日にかけて、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2024」。
このイベントで「ロッキーオート」は、新型モデル「ロッキー2000GT」を公開しました。
ロッキーオートは愛知県岡崎市に本拠を構える“旧車に強いショップ”として認知されるだけでなく、日本が世界に誇る名車のひとつであるトヨタ「2000GT」の精巧なレプリカカーを販売することでも知られています。
1967年に登場した2000GTは、トヨタがヤマハ発動機と共同開発したスポーツカーであり、当時の技術の粋を集めて採算度外視でリリースしたもの。
当時の価格は「クラウン」の2台分に相当するものでしたが、それでも売るほどに赤字が出ると言われていました。
そんな2000GTは、現在では億を超える金額で取引されたこともあり、よしんば所有できたとしても気軽にドライブすることは気が引ける車両となっています。
そこでロッキーオートは、日常的に快適なドライブができるモデルとして、2000GTを細部まで再現しつつも高年式のパワートレインやATトランスミッション、パワーステアリングにエアコンなどを搭載した「ロッキー3000GT」をリリース。
このモデルは2000GTのボディ設計を担当し、ワークスドライバーとしても活躍した細谷四方洋(ほそやしほみ)氏を監修に迎えたもので、ボディラインは忠実に再現されており、一見しただけではオリジナルと見分けが付かないほどのクオリティに仕上がっています。
しかし、車名の通り搭載されるエンジンがトヨタ製の3リッターエンジン、2JZ型だったこともあり、3ナンバー登録となってしまうことから、2リッターエンジンを搭載するモデルの登場が熱望されていました。
そして3000GTの販売が一区切り付いた今、2リッターエンジンを搭載し、5ナンバー登録が可能な「ロッキー2000GT」が登場したとのこと。
搭載されるのは当然直列6気筒のDOHCエンジンで、ボディサイズも5ナンバー枠に収めるために3000GTよりもナローになっています。
今回のロッキー2000GTは50台限定のリリースで、職人が1台1台手作業で組み立てるという製造プロセスは3000GTと同様ですが、今回新たに映画「007」に登場したことでも知られる2000GTのオープンボディを新たにラインナップ。
こちらはオープンモデルの特徴でもあるリアの美しいボディラインを忠実に再現しており、ソフトトップも備える本格的なものとなっています。
気になる価格はクーペが3000万円、オープンが3330万円(諸費用込の乗り出し価格)と決して安価とは言えませんが、億越えのスーパーカーの精巧なレプリカモデルと考えれば納得の価格。
またロッキーオートでは損害保険会社と協力し、これらのレプリカモデルに購入価格と同等の車両保険を付帯することもできるということなので、日常的なドライブに使用しても安心なバックアップ体制が整っている点も魅力と言えるでしょう。
なお、ロッキー2000GTは今回の東京オートサロン2024を皮切りに受注を開始しており、納車は2025年から順次行われるとのことです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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