ホンダが新型「小さな高級SUV」投入へ “エントリークラス”の新モデルが24年後半に登場 どんなモデルになる?
ホンダ米国法人が発表した2024年の自動車事業の概要で、新たなSUVの年内投入を明言しました。どのようなモデルが登場するのでしょうか。
エントリーレベルの「小さな高級車」登場か
ホンダ米国法人は2024年1月18日、2024年の米国内における自動車事業の概要を発表しました。
そのなかで、主に北米地域で展開している高級ブランド「アキュラ」で新型車を登場させると言及しています。
現在、アキュラブランドでは5車種を展開しており、このうちSUVは2モデルとなっています。
現在販売中のSUVはミディアムサイズ「MDX」とコンパクトサイズ「RDX」の2モデルで、これに加えて2023年8月に世界初公開された新型電動SUV「ZDX」を2024年2月に発売する予定です。
いずれのモデルともアキュラブランドでは中級クラスに位置しており、価格がRDXが4万4350ドル(約650万円)から、MDXが5万150ドル(約740万円)からに設定されるほか、セグメントとしても両モデルは近い存在となっています。
今回の発表で投入が明らかになった新型SUVは、5ドアハッチバック「インテグラ」とともに、アキュララインナップのエントリーモデルに位置するとしており、MDXとRDXよりも下位クラスに属すようです。
インテグラは2022年3月に登場した5ドアハッチバックです。現行モデルで5代目となりました。
日本国内で販売される「シビック」とはプラットフォームを共通しており、スポーティなエクステリアやハイスペックモデル「タイプS」を設定するなど、走行を高めたことが特徴で、価格も3万1800ドル(約470万円)からと比較的安価です。
こうしたスポーティな側面を持つインテグラと共通性を持つのであれば、走行性能に特化したモデルの可能性もあります。
一方で、インテグラが日本国内の「シビック」に加え、SUVの「ZR-V」と同じプラットフォームを持つことに着目すると、ZR-Vの“アキュラ版”が登場するという見方もできます。
ZR-Vは日本においてはミディアムクラスのモデルとなっていますが、米国では「HR-V」としてSUVラインナップの最小クラスとして販売されており、アキュラ版ZR-Vがラインナップされれば、MDXやRDXよりも手の届きやすいSUVとして支持されそうです。
また、2022年まで中国市場専用モデルとして「ヴェゼル」サイズの「CDX」というモデルを販売していたことがありました。
日本国内でヴェゼルはコンパクトSUVの人気モデルとなっていますが、こうした小型SUVを用意すれば、大型モデルが主流となっておりコンパクトセグメントSUVが少ない北米地域で、数少ない選択肢として市場をけん引できる可能性も考えられます。
現時点で具体的な車名やパワートレイン、ボディサイズといったものは一切発表されていないものの、2024年後半にデビューすると明言していることから、その登場が待たれるところです。
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