洞窟か、岩の裂け目か? 岡山県のトンネル、実は一部が鍾乳洞
洞窟のようにも、岩場の裂け目のようにも見えるトンネルが岡山県に存在します。見た目に反してクルマの通行可能なこのトンネル、なぜこのような姿なのでしょうか。
石灰岩でできた渓谷沿いの道に
のみを使って手堀りされた道路トンネルは全国にありますが、岡山県のある県道には、一見して岩の裂け目のような入口の手掘りトンネルが存在します。
それは、岡山県道300号線の羽山第2トンネル(高梁市成羽町羽山)です。周辺は羽山渓(はやまけい)という石灰岩質の渓谷で、切り立った岩場の下に、長さ30mほどのトンネルが貫いています。
県道を管理する岡山県道路整備課によると、トンネルが開通したのは1919(大正8)年といいます。高梁市の教育委員会にその詳細と歴史を聞きました。
――羽山第2トンネルはどのようなトンネルなのでしょうか?
トンネル付近にある、「穴小屋」と呼ばれる鍾乳洞の一部を利用したトンネルです。