顔が良すぎるトヨタ「カローラ“SUV”」実車公開! めちゃスポーティな「快速仕様」! 一味違ったタイの「カロクロ」は日本導入すべき?

2023年12月に開催された「タイモーターエクスポ」でトヨタ「カローラクロス」が展示されました。このカローラクロスは、日本では売られていない”スポーティ”な仕様だったといいます。どのようなモデルなのでしょうか。

顔が良すぎるタイの「カローラクロス」とは?

 トヨタ「カローラクロス」といえば、世界的なSUV人気を受けてカローラシリーズにはじめて用意されたSUVです。 

 車体は、全長が4490mmと日本向けの「セダン」や「ツーリング」とほぼ同じいっぽうで全幅は1825mmとセダンやワゴンの1745mmよりワイド。しかし日本の道でも扱いやすい範囲と言っていいでしょう。

顔がカッコイイ! トヨタ「カローラクロス GRスポーツ」
顔がカッコイイ! トヨタ「カローラクロス GRスポーツ」

 トヨタは多くのSUVをラインナップしますが、その中で「ヤリスクロス」や「C-HR」(日本向けは販売終了)より大きく、「RAV4」よりは小さい“ちょうどいい車体サイズ”で人気を博しています。

 パッケージングを見ると後席は広いとは言い難いですが、このクラスとしては広い荷室などが自慢で、実用的なコンパクトSUVと判断していいでしょう。

 そんなカローラクロスですが、2020年7月(日本デビューは2021年9月)に世界ではじめて発表・発売された地域が東南アジアのタイ。

 現地仕様は日本向けと違って4WDの設定こそないものの、日本向けとは意匠が異なり、より野性味を増したフロントグリルを組み合わせたフロントデザインを採用しており「日本仕様よりも魅力的」と感じている人もいるのではないでしょうか。

 そして、日本仕様にはないけれどタイ仕様のカローラクロスに用意されているのは、そんなワイルドな顔つきだけではありません。

 なんと、スポーツタイプの「GR SPORT」まで用意されているのです。そう聞くだけでうらやましい限り。

 さらに、そのスタイルを見れば、欲しいと思う人はもっと増えることでしょう。筆者は現地で2023年12月に開催されたイベント「タイモーターエクスポ」で実車を見て、そう確信しました。

 何が魅力といえば、その顔つき。とてもハンサムなのです。

日本仕様ともタイ仕様の標準車とも異なる、「RAV4」や「ハイラックス」にも似た雰囲気のフロントグリルに専用フロントバンパーを組み合わせたカローラクロスGR SPORTのフロントデザインは精悍で、お世辞抜きにカローラクロスシリーズのなかでダントツのカッコよさ。

この表情だけで、GR SPORTを選ぶ理由としては十分ではないでしょうか。

 スタイリングはフロント以外でも、サイドスカート、リヤバンパー、クリアレンズのリヤコンビランプ、そしてホイールなどが専用デザインとなっています。

 スタイリングに関していえば、ピュアにスポーティさを追求しているというよりはオフローダーとしてのワイルドさや野性味も強調しているといっていいでしょう。日本で用意する「ランドクルーザーGR SPORT」や「ハイラックスGR SPORT」と同じ方向性です。

 ボディカラーはホワイト、レッド、そしてブラックがあり、どれを選んでもルーフはブラックに塗られるのも特徴的といっていいでしょう。

 いっぽうでインテリアは、ダークカラーの内装色にピアノブラックの加飾、本革シートなどの添えたシルバーステッチ、そしてGRエンブレムを添えた専用スポーツシートなどを採用して、上級かつスポーティな雰囲気に。

 GR SPORTとしての進化は走りにも及び、専用のスポーツサスペンションのほかパワーステアリングが専用制御となっているのもポイント。このあたりは、他のGR SPORTと同じように細部まで手が入っているといえます。

 パワートレインは、1.8リッター自然吸気エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドのFFのみで、物品税も含めた価格はカローラクロスのハイブリッドモデル(102万4000バーツ~120万4000バーツ)よりも若干高い125万4000バーツ(約520万円)。

 車両価格に物品税(車種により異なるがカローラクロスGR SPORTはハイブリッドなので4%)が含まれることや円安により日本円換算は思いのほか高いですが、カローラクロスは現地で大人気となっていることもありバンコクの街ではこのGR SPORTも頻繁に見かけます。

 現在のところ日本仕様には設定がないカローラスポーツのGR SPORTですが、ぜひとも日本市場への導入も検討してほしいところです。

これだけカッコいい仕上がりなのですから、日本で売らないなんてもったいない。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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