「車中泊避難」何に気をつける?「血栓症」に要注意! 足を伸ばせる「空間づくり」が重要

地震大国である日本はいつ大きな地震が起こるか分かりません。車中泊避難では、どういった点に気をつけると良いのでしょうか。

トヨタが解説!「車中泊避難」を知っておこう

 2024年1月1日夕方に石川県能登半島で最大震度7を観測する非常に強い地震が発生しました。
 
 徐々に被害状況が明らかになっていく中で被災者は避難所などでの生活を送ることになります。また中には車中泊避難する人も。
 
 では車中泊をする場合どのようなことに注意するべきなのでしょうか。過去にトヨタはクルマを利用するユーザーへ「車中泊避難」に関する解説を公式YouTubeやSNSで公開しています。

いざという時のために!「車中泊避難」を知っておこう
いざという時のために!「車中泊避難」を知っておこう

 1月2日には石川県や富山県、新潟県など日本海側各地の被害状況が明らかになっています。

 そんななか車中泊避難する人もいると思われます。

 では車中泊をする場合どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。

 まず、ひとつめは「場所選び」です。

 平坦で安全な場所に駐車し、灯りと人通り、近くにトイレがあるような場所を選びましょう。

 地域によっては一時避難場所などが設定されている場合もあります。

 場所が決まったら、クルマの周囲や近くに可燃物がないか、ブロック塀などでマフラーが塞がれていないかなど「周囲の確認」を確認。

 次に車内で過ごすために銀マットやダンボールなどで窓を塞ぎ「プライバシーの確保」を行います。

 また車中泊避難のなかで最も気をつけるべきポイントとして挙げられているのは、「エコノミークラス症候群の予防」です。

 エコノミークラス症候群は、長時間座ったままの姿勢でいることで、足の血流が悪化。これにより血栓ができ、肺の血管を塞いでしまうことで発症します。

 主な症状として、呼吸困難や胸の痛み、最悪の場合死に至る場合もあると言います。

 とくに妊婦や持病を持っていたり大きなケガをしている人は発症のリスクが高いとされているため、十分な注意が必要です。

 予防対策としては、とくに「足を伸ばせる空間づくり」が大切。

 シートアレンジは車種によって異なり、大きく分けて2つの方法があります。

 元々荷室がある程度確保されているSUVやミニバンでは、荷室とシートを一体化する方法では、シートを倒してフラットにし、隙間や段差をマットなどで埋めて足を伸ばして過ごせるようにします。

 またコンパクトカーなどの場合は座席をリクライニングする方法では、シートを倒して足元のスペースや腰元に荷物やタオルを置き、足を伸ばして休めるようにします。

 車種はさまざまありますが、足をおろして休む体勢は望ましくないとされているため、睡眠時は足をあげて上半身と水平になるように心がけることが大切です。

 また車中泊避難中はこまめな水分補給や、足のマッサージ、ウォーキングなどの運動もこまめに行いましょう。

※ ※ ※

 緊急時のためにも、自分のクルマにあった車中泊避難を考えておくと安心です。

 とくに車中で過ごす際はエコノミークラス症候群に気をつける必要があるため、対策として水、携帯トイレ、着圧ソックスなど車内保管をしておくと良いでしょう。

 また避難をした際、もしくは今現状で避難をしている人は安全な車中泊避難を心がけつつ、避難所に定期的に出向き復旧情報を随時確認することが大切です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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