ホンダ「めちゃオシャ」なコンパクトSUV! 激シブ「ブラウンカラー」に熱視線! 「車中泊」旅したくなる「クロスター カスタム」とは
世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン」では毎年数多くの斬新なカスタムカーが出展されますが、ホンダが過去に参考出品した「フィット e:HEV クロスター カスタム」は、特に注目を集めました。どのようなカスタマイズが施されていたのでしょうか。
「ハンターカブ」の要素も交え「CROSSTAR」がさらにアウトドア風に
毎年1月に行われる恒例のイベント「東京オートサロン」では、様々なチューニングやドレスアップを施した多数のカスタムカーが出展され来場者を楽しませてくれます。
これまで注目を集めた出展モデルの中でも、ホンダが2022年にメーカー自らの手でカスタマイズした特別な「フィット」は「市販していないの?」と感じるくらい、違和感のない完成度の高さが印象的なモデルでした。
2024年1月12日から14日にいよいよ開幕する「東京オートサロン2024」。
チューニングカーの祭典であると同時に、近年では国内外の主要自動車メーカーが新型車をワールドプレミアする場所に選ぶなど、重要な位置を占めるイベントとなりつつあります。
その東京オートサロンでは、これまでも注目を集めたコンセプトカーが数多く出展されてきました。
中にはコンセプトカーというより「市販されているのではないか」と勘違いをしてしまうほど完成度が高く、魅力的なクルマも。
ホンダが東京オートサロン2022に参考出品した「フィット e:HEV クロスター カスタム」は、それを代表するような一台です。
フィット e:HEV クロスター カスタムは、現行型の4代目フィットに設定されているSUVスタイルの「CROSSTAR(クロスター)」をベースにしつつ、アンダーガード風の装飾や大型化されたオーバーフェンダー、ボディサイドのガード風装飾、屋根上のルーフラック、オフロードタイプのタイヤ「トーヨーA/T plus OPEN COUNTRY」などを装着することで、アウトドアテイストをより一層強調したモデルです。
細かい穴が開けられたグリル、丸型フォグランプを備えたフロントバンパーも純正から変更されているのですが、このフォグランプはなんと隣に並べて展示してあった同社のバイク「CT125 ハンターカブ」からの流用。
しかもグリルの穴も、ハンターカブのマフラーを保護するカバーの意匠を反復しているといいます。
さらに、キャンプやアウトドアシーンが似合うマット調ベージュのボディカラーも、なんとハンターカブに用意されている「マットフレスコブラウン」を用いていました。
つまり、フィット e:HEV クロスター カスタムは、CT125 ハンターカブが持つ悪路に強いイメージを落とし込んだクルマといえました。
こんなクルマで車中泊などしたら、さぞオシャレな旅になることでしょう。
しかもフィット e:HEV クロスター カスタムとCT125ハンターカブが置かれたブースでは、船外機やポータブル電源もベージュに塗られており、世界観が統一されていました。
2輪と4輪のみならず電源や船外機まで幅広い商品展開を誇るホンダらしいコンセプトカーといえましょう。
※ ※ ※
ハッチバックをSUV化する手法は以前からありますが、フィット e:HEV クロスター カスタムでは仕立てがとても洗練されており、しかもコンセプトカーには見えないほどに現実的な提案が行われていました。
そのため、このクルマは市販車なのではないか? と錯覚するほどの出来栄え。
その後、2023年12月現在まで市販化に関するアナウンスはされていませんが、もし販売されれば「タフなイメージのコンパクトカー」として、面白い存在になるのではないでしょうか。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。