助手席の「赤い謎の筒」なんのため? 非常時に活躍の「発炎筒」 過去には火災トラブルに!? 正しい使い方とは
発炎筒を使用する際の注意点は?
発炎筒を使用する際は、いくつかの注意点を守らなければ、2次被害を引き起こす可能性があります。
発炎筒を使うときの注意事項について、日本交通安全教育普及協会の担当者は次のように答えました。
「まず、交通事故等でガソリン漏れ等が認められる場合は引火の危険性があるので、絶対に使用してはいけません。
また、トンネル内では、発炎筒から発生した煙によって視界不良になり、追突事故等の二次的事故を招く恐れがあるためこちらも使用はやめましょう。
点火する際は慌てず落ち着いて対応し、人には向けないようにします。
点火後の発炎筒は回収時の事故防止の観点からそのまま放置します。
いざというときに焦らないように、日頃から発炎筒がクルマのどこに設置されているか確認しておき、使用方法についても理解しておくことが重要です。
また、一般的には助手席側に設置されていることから、同乗者も事故時に対応できるようにしておくと安心です」

また、発炎筒の有効期限については、JIS規格で4年と定められています。
発炎筒の搭載自体は義務付けられていますが、実は車検の項目には有効期限に関する記述はありません。
なので、有効期限が過ぎたものを載せていても、車検に通過できてしまいます。
検査官によっては指摘される場合もあるそうですが、なるべく有効期限は自分で把握できるようにしましょう。
このように、基本的に発炎筒には有効期限が定められていますが、近年ではLED式の発炎筒も販売されています。
こちらは有効期限がなく、10時間以上連続で燃焼することが可能です。使用中は煙も出ないため、トンネル内でも使用でき、使い捨てではなく何回でも使用できます。
※ ※ ※
発炎筒は万が一の事態に備えて装備されており、事故や故障で車が停止した際に他のドライバーへ危険を知らせるために使用します。
車検時には装備されていないと通過しませんが、有効期限は車検項目に入っていないので、自分で期限を把握するようにしましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



















