トヨタを代表するモデルとなる「クラウン」。
　
　過去には「クラウンマジェスタ」という派生モデルも存在しましたが、2023年になってその名が復活を遂げているようです。

　クラウンは、1955年の発売から半世紀以上の歴史を持つトヨタを代表するモデルとして、2023年時点で16代続いています。

　歴代モデルでは、セダンを基本としながらクーペやハッチバック、ワゴンなど様々なボディタイプを設定。

　さらに2022年に登場した16代目ではクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートと4つのボディタイプをラインナップしたことも話題となります。

　また歴代モデルでは、セダンのみをラインナップしていた時代が長く続いていた際に「ロイヤル／アスリート／マジェスタ」という異なるシリーズを展開していました。

　その中でも最上級仕様の位置付けがマジェスタとなります。

　初めて登場したのは9代目クラウン（1991年）で、当時の上級モデル「セルシオ」と「クラウン」の間を埋めるシリーズとして初代マジェスタが設定されました。

　2013年には14代目クラウンをベースとした6代目マジェスタが登場します。

　そして2018年に15代目クラウンへとフルモデルチェンジした際に前述の「ロイヤル／アスリート／マジェスタ」が廃止されたことで、マジェスタの名前も幕を下ろしました。

　今回、5年ぶりにクラウンにマジェスタという名前がつけられましたが、それは日本ではなくサウジアラビアです。

　サウジアラビアでは、2023年現在「クロスオーバー」のみを販売しています。

　そのグレード名として「プレミアム」とその上級の「マジェスタ」が設定されました。

　基本的な内外装デザインや機能、性能はグローバルで展開されているクロスオーバーと大きな差はありません。

　それぞれの差は、プレミアムが2.5リッターハイブリッド車で足元は19インチホイールを装着。

　マジェスタが2.4リッターターボハイブリット車となり、足元は21インチホイールを装着する他、細かな部分で異なっています。

　価格はプレミアム17万8480SAR（約678万円）、マジェスタが22万9195SAR（約871万円）です。