高速道路「謎の緑地」何のため!? 「癒し」だけじゃない? 中央分離帯の「木々」に求められる「役割」とは
近年は中央分離帯の緑地を設けないケースも
クルマにもカーボンニュートラルが求められる時代ですが、植栽によって少しでもオフセットできるのなら、それはクルマユーザーとしてはありがたいこと。
しかしながら、手入れのたびに右側車線が規制され、渋滞の原因にもなっていることを考えれば、中央分離帯にはなくてもよいのでは、とも考えられます。
対向車のヘッドライトの遮光という機能に関しても、植栽ではなく、遮光板のようなもので役割は果たせるでしょう。
実際に、遮光板で仕切られた中央分離帯のある高速道路区間もあります。
中央分離帯の緑化は、日本で最初の高速道路である名神高速道路が建設された1960年代初めには、すでにトピックスとして挙げられていたという記録があります。
その後1960年代後半頃には、視線誘導植栽や遮光植栽といった機能植栽の考え方が確立したそうですが、今後は、時代に合わせた変化が必要ではないかと筆者(河馬兎)は考えます。
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高速道路を管理するNEXCO各社によると、全国の高速道路における樹林化面積は約 9100ヘクタールに及ぶといいます。
景観の良い道をドライブするのは、確かに気持ち良いものです。
今後は整備しやすさも追求しながら、より快適な高速道路へと進化していくことを期待したいところです。
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