日産の欧州法人は2023年11月24日、欧州市場での電動化を加速する方針を明らかにしました。
　
　そのなかで、今後投入予定の新型EVについても具体的な車名を挙げて言及しています。

　日産欧州の主要生産拠点のひとつである英サンダーランド工場は、現在同国内で最大規模の自動車工場であるといいます。

　今後同工場は、世界初のEV生産エコシステムを構築する「EV36Zero」プロジェクトにおける中心的な存在となり、生産されるすべてのモデルがEVになる予定です。

　これは、2021年に発表されている長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」に基づくもので、欧州に投入されるモデルがすべてEV化され、乗用車ラインナップも100％EV化される計画への段階的な取り組みのひとつとなります。

　さらに、サンダーランド工場で生産されている主要モデル「キャシュカイ」「ジューク」「リーフ」の今後についても言及。

　それぞれの次期モデルが、「ジャパンモビリティショー2023」など日本国内外のイベントで発表してきたコンセプトカー「ニッサン ハイパーアーバン」「ニッサン ハイパーパンク」「ニッサン チルアウト」からインスピレーションを受けたモデルになると明言しました。

　なおチルアウトは2021年12月の時点で、すでにサンダーランド工場で生産される予定が発表されていましたが、キャシュカイ、ジュークの次期型を明確に示すのは初めてとなります。

　実際に市販されるこれらの3車種の名称や仕様、価格などは後日発表される予定です。

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　ハイパーアーバンはクーペのような流麗なボディを持つSUVコンセプトカーで、都会派のスタイリングを持つほか、AIによる電力コントロールやデザイン変更可能なインパネやGUI（グラフィックユーザーインターフェース）を採用。

　ハイパーパンクは、前衛的でスタイリッシュなデザインを持つモデルで、自己表現や創造性を高めたコンパクトクロスオーバーEVだといいます。多角形で立体的なデザインなことから次期型「ジューク」ではないかとSNSなどでは話題になっていました。

　チルアウトはすでに販売されているEV「アリア」と同じ「CMF-EVプラットフォーム」を採用し、電動化技術と4WD制御技術を合わせた「e-4ORCE」を搭載するなど、高い走行性能を持つことが特徴です。