「ハイブリッド車」安く買うなら中古車もアリ!? 最大の問題は「バッテリーの劣化」! 購入するときの注意点とは
お勧めの中古ハイブリッド車はどのモデル?
では、どのようなハイブリッド車が中古車として狙い目なのでしょうか。
たとえばアクアの初代モデルは2011年にデビューしました。現行モデルは2021年に登場した2代目ですから、年式の古い初代モデルのほうが中古車価格は安く、50万円程度でも比較的質の良い中古車を見つけることができます。
また同じトヨタのハイブリッド車であるプリウスは、現行モデルが2022年に登場した5代目で、中古車としては高過ぎます。4代目はデザインに好き嫌いがある可能性もあり、お勧めは3代目です。
しかも100万円以下で探せるので、魅力的な選択肢になるでしょう。

ホンダは、2代目「フィット」をベースとした「フィットハイブリッド」が50万円前後から探せます。もう少し新しいほうが良いのであれば、2013年に登場したモデルも100万円前後となっています。
さらにステーションワゴンの「シャトルハイブリッド」も、中古車なら意外に安く購入可能。100万円前後で現行型の初期モデルが狙えるのは大きなポイントです。
さらに今後、もしかしたら人気が出そうなのが「CR-Z」。今のハイブリッド車は実用優先のモデルが多いなか、ハイブリッドでクーペというのは貴重な存在となるかもしれません。
日産の中古ハイブリッド車となると、2016年に追加された先代の「ノート e-POWER」一択でしょう。コンパクトSUVの「キックス」もありますが、まだ新しいモデルなので、中古車で購入するには価格が高く、狙い目とはいえません。
安く買いたいけど見た目にも高級感が欲しい人にお勧めしたいのが、三菱の初代「アウトランダーPHEV」です。
直線基調のボディラインは上質感がありますし、プラグインハイブリッドは魅力的。それでいて探せば100万円以内でも入手可能です。
ちなみに、輸入中古車のハイブリッド車は、はっきり言ってお勧めできません。その理由はメンテナンスや交換部品の価格が以上なほど高いことにあります。
クルマ自体は魅力的なモデルが多いだけに悩ましいところではありますが、経済性を求めて購入したのにメンテナンス費用が高くつくようでは本末転倒で、あえて選ぶメリットはないでしょう。
※ ※ ※
今まではガソリンモデルとハイブリッドモデルの価格差が大きく、中古車ではあまり狙いにくいところもありましたが、ハイブリッドモデルの普及と種類の増加により、普通の中古車として選びやすくなっています。
燃費はカタログ数値通りというのは難しいにしても、ガソリン車よりもはるかに良いのも事実ですし、税金面でも優遇されることを考えると、中古のハイブリッド車に乗り換えるのもアリだといえるでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。






























