ダイハツ新型「2人乗りスポーツカー」世界初公開! 走り重視の「次期コペン」に熱視線! 「ロードスター」ライバルとなるか

開催中のジャパンモビリティショー2023でダイハツが世界初公開した「ビジョン コペン」は、さまざまなコンセプトカーのなかでもとくに市販化が期待されています。どのようなモデルなのでしょうか。

開発担当者自身も市販化を希望? いろいろ“ガチ”な「ビジョン コペン」

 11月5日まで、東京ビッグサイトを会場として開催されている「ジャパンモビリティショー2023」。「東京モーターショー」から改名した第1回目の開催ということになりますが、連日多くの来場者でにぎわっています。
 
 会場には多くの車両などが展示されており、未来を示唆するコンセプトカーも各メーカーが展示していますが、その中でも「実際に販売されるかも」と思わせてくれる現実味あふれたモデルが、ダイハツブースに展示されている「ビジョンコペン」ではないでしょうか。

次期「コペン」は「ユーザーの声」次第か
次期「コペン」は「ユーザーの声」次第か

「コペン」と言えば、言わずと知れたダイハツを代表するオープン2シータースポーツモデルで、現在は2代目モデルが販売中となっています。

 ただ2025年末までには継続生産車であっても衝突被害軽減ブレーキを搭載することが義務付けられているため、現行型コペンはそのタイミングまでに衝突被害軽減ブレーキを追加装着するか、フルモデルチェンジをするか、はたまた終売するかを選ばなければなりません。

 そんなタイミングで登場したビジョンコペンだけに、3代目コペンの登場を示唆する現実的なモデルという声が挙がるのも頷けるところです。

 ビジョンコペンのエクステリアデザインは、初代コペンがまとっていたスポーティでありながら可愛らしいデザインを踏襲しており、コペンの系譜を継ぐモデルであることは一目瞭然となっていますが、これまでのコペンとは大きく異なる点が存在しています。

 それが、“FRレイアウトの駆動方式”と、“1.3リッターエンジンを搭載する普通車サイズのボディ”であるということ。

 初代コペンには輸出仕様として1.3リッターのNAエンジンを搭載したモデルが存在していましたが、ボディサイズは軽自動車サイズのままであり、軽自動車枠を超えるコペンは市販されれば歴代初となります(2005年の東京モーターショーに「コペンZZ」と名付けられたワイドボディ&1.5リッターエンジンを搭載したコンセプトカーが展示されたことはありますが)。

 また、FRレイアウトというのも当然歴代コペンとしては初の試みとなっており、もし実現すれば、2ドアライトウェイトスポーツカーとして絶大な人気を誇るマツダ「ロードスター」の好敵手になることは間違いないでしょう。

 今回、展示されているビジョンコペンは、1.3リッターのCN(カーボンニュートラル)燃料の使用を見据えたエンジンを搭載したFRレイアウトであることと、全長3835mm×全幅1695mm×全高1265mm、ホイールベース2415mmというボディサイズしか明らかになっていません。

 そのため、あくまでコンセプトカーであるという見方もできそうですが、ビジョンコペンを担当したスタッフは市販化の実現に非常に前向きな姿勢でした。

 しかも、「会期中は来場者にアンケートを募り、欲しいという声を集めて会社に直談判する!」ともいい、鼻息も荒く話してくれました。

 コンセプトモデルでありながら、近年デザイン上に利点があることから採用が進んでいるドアミラーウインカーが備わらず、フェンダーにウインカーが備わっている点についても、「走り込んでドアミラーをぶつけたとき、ウインカー付きだと修理コストがアップするから」と、走り好きユーザーの気持ちに寄り添った発言もあり、担当者の“ガチっぷり”も注目ポイントと言えるでしょう。

 現時点では、ダイハツとしてFRコペンを作ることができるようなプラットフォームは存在していませんが、現行の「GRコペン」がトヨタからも販売されていることを考えれば、コストをかける価値があるとも思えます。

 さらに、CN燃料を使用する3気筒1.4リッターエンジンを搭載した「GR86」がスーパー耐久などにすでに参戦していることを考えれば、パワートレインも実は現実的な線かもしれません。

 どうやら来年開催される「東京オートサロン」では、ビジョンコペンの新たなバリエーションも登場するらしいので、実現して欲しいと思ったらショーに足を運んで熱い想いをぶつけてみてはいかがでしょうか。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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