曙ブレーキが「ニュルブルクリンク24時間耐久レース用」のキャリパーなどJMS2023で展示へ
曙ブレーキが「ジャパンモビリティショー2023」にブースを出展。ニュルブルクリンク24時間耐久レース用のキャリパーや、CO2発生量50%削減ブレーキパッドなどを展示しています。
機能性はもちろんデザイン性も重視したキャリパーを多数展示
曙ブレーキが2023年10月26日〜11月5日(一般公開は10月28日から)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催の「ジャパンモビリティショー2023」にブースを出展しています。
曙ブレーキは、1929年の創業以来「安全と安心を提供する」という使命の下、自動車用や鉄道用をはじめとするブレーキを製造するメーカーです。
今回初めて出展している注目製品は、ニュルブルクリンク24時間耐久レース用に設計された、耐久レース用ブレーキキャリパー「NR22」だと言います。過酷な使用にも耐えうる高い「機能性」と「デザイン性」を融合し、世界三大デザイン賞3つをすべて受賞するという三冠を達成したとのことです。
環境負荷低減への開発段階での取り組みについて「CO2発生量50%削減ブレーキパッド」と「Euro 7対応製品」も参考出品しています。「CO2発生量50%削減ブレーキパッド」は、焼き固める製造工程のうち、特に高温となる工程を省くなどの方法により、製造時のCO2発生量と製造時間の約50%の短縮を実現しているといいます。
開発部門である先行摩擦材開発部部長の日下聡氏は「CO2発生量50%削減ブレーキパッド」について「2023年中に市販キットを発売し、量産設備を2025年に設置後、OEM展開していく予定。ブレーキは重要保安部品でもあり、世の中の実績をベースに少しずつ進化してきた過程があるため、大幅に工法や材料を変えるのは、技術的にもお客さまの理解としても、ハードルはとても高い」と話します。
「Euro 7対応製品」は、大きな技術課題であるブレーキ摩擦材から発生する摩耗粉の削減のための技術開発や、ブレーキパッドの長寿命化への取り組みについて展示しています。
その他には、高性能車両用新10ポットブレーキキャリパーや、新構造ブレーキキャリパーである「AWP Brake Caliper」を展示。「AWP Brake Caliper」は、2022年5月からの製品市販化に至った新構造のブレーキキャリパーで、純正製品比で20%の軽量化を実現し、車両の燃費向上に貢献するとともに、車両搭載性やデザイン性も考慮した画期的な製品だと言います。
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「ジャパンモビリティショー2023」は、2023年10月26日〜11月5日(一般公開は10月28日から)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催。曙ブレーキブースは、西3・4ホール(W4113)です。
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