トヨタ「ハイエース」リセールバリューが高いって本当? 査定価格はどれくらい?「残価率」が驚異的だった!?
買取査定時のリセールバリューが高いクルマのひとつに、トヨタ「ハイエース」があります。では、実際にいくらで買い取ってもらえるのでしょうか。
人気の「ハイエース」いくらで売れる?
乗っているクルマを手放すことになったのなら、少しでも高く売りたいと思うものです。
クルマを売却する手段はいくつかあり、次に購入するクルマの販売店で下取りに出したり、「買取専門店」に買い取ってもらうという方法のほか、最近では「ネットオークション」で個人売買をおこなうのも増えています。
今回、筆者(藤本敬太)が所有するトヨタ「ハイエース」を売りに出すことを検討しており、複数の買取業者で査定してもらいました。一体、いくらの査定額が提示されたのでしょうか。
ファミリーカーとしてハイエースを購入したものの、実燃費が悪く、ガソリン価格が高騰している昨今の状況を考えて、ほかの車種のハイブリッドモデルへの乗り換えも視野に入れています。
そもそもハイエースを購入した理由として、「リセールバリューが高い」「価格下落が少ない」「国内外問わず需要がある」ということがあったのですが、実際に買取業者に出してみたことはなく、「本当に高額査定が出るのか」というところは気になっていました。
査定してもらうハイエースは、令和5年(2023年)式のスーパーGL・ガソリン・2WD(後輪駆動)、ボディカラーはパールホワイト、10万円のオプション装備(パノラマミックモニター・フロアマット・特別塗装色パールホワイト)を装着し、新車価格は324万円でした。
また、その前に乗っていたクルマから流用したナビゲーション、ETC、ドライブレコーダーが装着されていてます。走行距離は8000kmです。
買取大手4社とディーラーへそれぞれ回り、そこで提示された金額は「200万円からアッパー300万円」とのことでした(2023年10月中旬時点)。“アッパー金額”というのは、オークションでの落札価格の最高金額だといいます。
新車価格が324万円だったので、残価率は61%から92%ということになり、ハイエースはリセールバリューが高いというのは事実のようです。
アッパー金額の300万円に納得できたなら、新車価格からの残価率はそれほど大きくなく、損はしないと考えられますが、その一方で今回提示された最低額の200万円では約100万円損をすることになります。
このように買取価格に違いがあるのは、業者によって買取の目的が違うことがひとつの理由でしょう。
例えば、買取後に中古車業者の仕入れルートである「オークション出品」や「業販ルート」へ販売する場合は、いわゆる仕入れ価格(=オークション相場)よりも安い値段で買取り、仕入れ価格で売却します。
その一方で、自社の店舗で販売する場合は一般ユーザー向け価格で販売できるため、仕入れ価格とほぼ同じ価格で買取ることができます。
どちらが買取価格を高く提示できるのかというと後者ですが、このアッパー金額に買取価格をより近づけるには、やっておきたいことが2つあります。
まずは「相場価格を調べる」ことですが、インターネットなどで買取価格相場を調べることはできるものの、それだけでは情報が少ないでしょう。
オススメの方法としては、買取相場のリサーチと大手中古車販売の店頭表示価格を調べることです。
大手中古車販売の店頭表示価格では、同じクルマがどれくらいの価格で店頭に並んでいるかということをリサーチします。
例えば、300万円で売却することを望んでいても、店頭表示価格が280万円の場合は買取価格に300万円は出せません。店頭で280万円で販売されている中古車は、当然それよりも低い価格で買い取られているのです。
インターネットで相場状況を調べるとともに、店頭での表示価格も調べることで、希望する買取価格が可能なのかを知っておくと良いでしょう。
もうひとつやっておきたいのは「他社競合」です。リサーチによってクルマの相場が掴めたなら、今度は自分で動いて買取価格を提示してもらいます。
前述のように、私が各業者を回ったところ、約100万円の違いがありました。
ある業者からは別業者の買取金額を聞かれ、正直に答えたところ、「負けないように20万円上乗せします」や「今月中ならプラス30万円出しましょう」などと人気モデルであれば価格競争になることがあります。
もちろん、その時々の市場のニーズなどによっては希望の買取金額が提示されないこともありますが、少しでも高く買い取ってほしいと思うのなら、複数の業者に査定してもらうのが良いでしょう。
複数の店舗を回るのは時間と手間がかかるものですが、最初に聞いた査定価格を鵜呑みにしてしまい、即決で売却すると損をしてしまう可能性もあります。
納得できる買取価格を引き出すためには、相場価格を調べることと価格競争がポイントとなるのです。
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