MT搭載の「ランクルEV」世界初公開! クラッチ&ギアチェンの操る感覚はそのまま!? 斬新コンセプトが誕生した理由
「ジャパンモビリティショー2023」には多くのEVが展示されていますが、会場にはトヨタ「ランドクルーザー60 EV仕様」が存在しました。
なぜランクル60をEV化したのか
2023年10月28日から一般公開されている「ジャパンモビリティショー2023」。
多くのEVが展示されており、中でもトヨタ「ランドクルーザーSe」などは大きな話題を呼んでいますが、会場にはもう1台の「ランドクルーザーEV」が存在しました。
それは、中古車販売を手掛ける「FLEX」と、特殊・特装車両の専門メーカー「TONOX」のコラボレーションによって誕生した「ランクル60コンバージョンEV」です。
その名の通り、往年の名車であるランドクルーザー60をベースに、VCU(ヴィークル・コントロール・ユニット)とモーターをインストールした車両です。
製作にあたっては、まずベース車両探しからです。
1980年代の60系初期型・ガソリン車“FJ60V”を見つけます。
なぜ、この型式だったのでしょうか。プロジェクトを担当したフレックスの古屋太基氏は、その理由について次のように語りました。
「弊社ではレストアとカスタムをした往年のランクルの販売をしています。
最近は80系や100系をベースに“ロクマル顔”にするカスタムが人気です。
そこで、どうせならオリジナルでということになり、この型式を選びました」
F型直列6気筒ガソリンエンジンを搭載したFJ60Vは、今でもランクルファンの間で絶大な人気を誇り、特に今回使用している「STDグレード」はリアゲートが観音開きであることも支持される要因になっています。
そんなレアモデルゆえに、探し出した車両はサビでボロボロの状態だったんだとか。
それを丁寧にレストアして、新車のような状態に戻します。
F型直列6気筒ガソリンエンジンは人気ですが、EV化するために惜しげ無くシャシから取り外します。
そして、トノックスがEVに必要な部品を搭載し、配線を施して完成。
この車両が興味深いのは、エンジンをモーターに換装しただけということ。
トノックスの常務取締役・殿内崇生氏は「60系本来のパワートレーン、トランスミッション、サブトランスファーもそのまま活かしている」といいます。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。