MT搭載の「ランクルEV」世界初公開! クラッチ&ギアチェンの操る感覚はそのまま!? 斬新コンセプトが誕生した理由
EVだけどシフトチェンジは従来のMTなの? 斬新プロジェクトはなぜ誕生した?
この車両はMTですので、EVでありながら手動でシフトチェンジ、そしてペダルでクラッチ操作を行う点が非常に興味深いところです。
エンジンルームを見せてもらうと、エンジンや補機類がすっかり取り払われ、クラッチの前部にモーターが取り付けられていました。
残っているのは、ブレーキのマスターシリンダーくらいで、エンジンルームの中は空っぽと言ってもいい状態です。
「60系はエンジンルームが広く、加えてラゲッジルームにも余裕があるので、こうした場所を利用してバッテリーを積むことになると思います」(前出・殿内崇生氏)
ただし、現状ではまだ搭載するバッテリーは未定とのこと。
というのも、仮にエンジンルームにリチウムイオンバッテリーを積むことになった場合、衝突時の安全性を十分に確保できる必要があるからです。
また、EV化するとエンジンの時よりも重量が増加するため、リーフスプリングの強化なども必要になります。
ちなみに、なぜこのようなコンバージョンEVを企画したのでしょうか。
「弊社は中古のランドクルーザーの販売、加えてカスタムをしていますので、購入した車両のEV化というひとつの選択肢を提案していくためです。
この車両は単なるコンセプトカーではなく、今後弊社が行うサービスのローンチと考えていただければと思います」(前出・古屋太基氏)
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FJ60Vと言えば、そのダイナミックなエンジン音と排気音が特徴でしたので、無音で走る姿はなかなか想像できません。
しかし、排ガス規制などの事情から、都市部で走れないオールドランクルが多数あることから、それがEV化によって気兼ねなく所有できるメリットは大きいと言えます。
本家トヨタのランクルSeとは異なるランクルEV化のもうひとつの波、こちらも大いに期待したいムーブメントです。
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