ダイハツが2人乗り「屋根なし軽SUV」を世界初公開! 「コペン」と違う“斬新”モデルは「スポーツカー」にあらず!?

老若男女問わず楽しめる配色にも配慮した「オサンポ」

 カラーリングについて、坂本さんは次のように説明します。

「色を出す部分はしっかり見せつつ、全体的な印象は明るく軽やかに見せるよう工夫しました。

 男性でも乗れるよう、カジュアル過ぎず、ポップ過ぎない配色を意識しています」

ホイールに「やわらか素材」使用!? 細部まで凝ったつくりのダイハツ「OSAMPO(オサンポ)」
ホイールに「やわらか素材」使用!? 細部まで凝ったつくりのダイハツ「OSAMPO(オサンポ)」

 各部のディティールも、機能を形状に反映させているところがポイントだと坂本さんは話します。

「ホイールを柔らかい素材で作っているのも、ちょっとした悪路や河原を走っても守ってくれるイメージを与えたためです。

 この柔らかい部分は、廃棄されたレコード盤を社内スタッフが粉砕してシートにした素材を採用しています。

 これだったら楽しくて欲しくなる、とお客様が感じていただけるような見せ場をたくさん盛り込んでいます」

※ ※ ※

 確かにオープンカーは屋根がないため、こころよい体験ができます。

 しかも軽自動車ならコンパクトで身近な存在で、遠方のドライブばかりではなく、近所で自然を感じられるなら、長い航続距離も必要ないかもしれません。

 お散歩に行くような感覚で乗れるオサンポは、まさしくその名の通りの画期的な2シーターオープンコンセプトカーでした。

 JMS2023会場で、BEVで環境にも優しいオサンポを眺めながら、筆者(遠藤イヅル)は、湖畔をのんびり走る姿を想像しました。

 別荘のガレージに置いて周辺のドライブに使う、といった夢のような使い方にも向いているかもしれません。

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Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

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