マツダが“斬新シフト”搭載の「ロードスター」公開! ハンドルには「加速ボタン」も採用!「最も優しいロードスター」開発に込めた熱い想いとは
マツダは第1回「ジャパンモビリティショー2023」で、オープンスポーツカー「ロードスター」に手動運転装置を搭載した福祉車両仕様を出展しました。一体どのような理由でスポーツカーに福祉車両を用意したのでしょうか。
最も優しい「ロードスター」に込めたマツダの願いとは
2023年10月25日から開催された第1回「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」で、マツダはオープンカー「ロードスター」に手動運転装置(Self-empowerment Driving Vehicle:以下、SeDV)を搭載した福祉車両仕様を出展しました。
ロードスターは初代モデルが34年前の1989年に登場した、小型のオープンスポーツカーです。
「人馬一体」のコンセプトのもと、後輪駆動に軽量なボディを組み合わせ爽快な運転を思いのままに楽しめるモデルとして、世界的な人気車種へと成長し、その後も4代に渡って進化を続けラインナップされ続けています。
今回JMS2023のマツダブースに展示されていたロードスターは、たとえ下肢に障がいを持つ人であってもクルマを運転することができる装置が搭載されたもので、同車は左右片方あるいは両方の脚を使用せずとも、両手のみでクルマの運転に必要な操作が可能となっています。
ベースモデルは6AT仕様のロードスター。追加された機構の内容としては、ブレーキやアクセルと連動する“操作レバー”が運転席の左側(センターコンソールの右側)に設置され、レバーを奥に押すことでブレーキ、手前に引いてアクセルが作動するという仕組みです。
実際に操作レバーを操ってみたところ、その動作に伴う重量感は実に自然なもので、レバーの傾きに連動するアクセルが実際に押し込まれる様子も確認できます。
また、この操作レバーに設置されたトグルスイッチやボタンなどで、ウインカーやハザード、クラクションを作動させることもでき、左手はレバーに、右手はハンドルを握ったまま、運転に集中できる工夫が凝らされています。
さらに、SeDV仕様のロードスターへと施された改良は操作レバーの設置のみならず車体全体に渡るもので、たとえばステアリング右側には一箇所を握ったままでも好みの角度に操舵可能となる「ステアリングノブ」が取り付けられるほか、必要に応じた気持ちの良い加速感を楽しめるように瞬時にシフトダウン操作ができる「DOWNボタン」も専用で追加されています。
そのほか、車イスから運転席へとスムーズに乗り移るための工夫として、運転席横のサイドシルに展開できる「乗降用補助シート」も設定。助手席には折りたたんだ車イスを乗せた際の車内の傷みや汚れを防止する「車いすカバー」も装着されていました。
これらを活用することで、ハンディキャップをもつ人が介助者の力を借りずとも、車イスからクルマへの乗り込みや運転、到着した先での車イスへの移動など、すべての動作を実現することが可能となっています。
同車はすでに2016年に開催された「第43回 国際福祉機器展」で初公開され、その後2019年に市販が開始されているモデルですが、一般的な福祉車両がルーフ上への車イスの積載をはじめとした実用性に特化・追求した車両が多い中で、スポーツカーかつオープンカーであるロードスターにあえてSeDV仕様を開発した意図とは一体どのようなものなのでしょうか。
相変わらず画面の中央に複数の広告が出て来て読み難いわ。毎回、記事の2ページ目まで開く気に成らない。
RX-8かと思った…
福祉…えっ…