ホンダが新型「高級クーペ」発表! まさかの次期「プレリュード」!? それとも新型「S2000」か? 10月25日”公開モデル”の正体は何なのか

ホンダは、2023年10月開催の「ジャパンモビリティショー2023」で、コンセプトカー「ホンダ スペシャリティスポーツコンセプト」を世界初公開します。ホンダの“スペシャリティ”と聞いて思い浮かぶのは「S2000」や「プレリュード」ですが、果たしてどんなクルマとなるのか予想します。

その予兆は2022年4月からすでに公開されていた!?

 ホンダは、2023年10月28日から一般公開する第1回「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー:JMS2023)」において、コンセプトカー「Honda Specialty Sports Concept(スペシャリティスポーツコンセプト)」を世界初公開します。
 
 詳細は明かされておらず、SNS上では「次のNSXか!? それともS2000の復活か?」などと噂されていますが、はたしてスペシャリティスポーツコンセプトの正体とは何なのでしょうか。

ホンダがJMS2023に出展する“スペシャリティ”とはどんなクルマになる!?[画像は「プレリュード」4代目モデル開発時にホンダのデザイナーが描いたイメージスケッチ]
ホンダがJMS2023に出展する“スペシャリティ”とはどんなクルマになる!?[画像は「プレリュード」4代目モデル開発時にホンダのデザイナーが描いたイメージスケッチ]

 ホンダはスペシャリティスポーツコンセプトについて、9月26日の事前発表で次のように説明しています。

「カーボンニュートラル実現のための電動化や、自動運転技術が普及していく中でも、運転する楽しみ(ドライビングプレジャー)を体感でき、乗る人を時間の制約から解放してくれる四輪電動スポーツのコンセプトモデル。操る喜びと際立つ個性が、日常からの解放をもたらしてくれる」

 このことから、フル電動駆動の4WDスポーツカーであることは間違いなさそうです。

 実はホンダは、およそ1年半前の2022年4月に発表した事業計画「4輪電動ビジネスの取り組みについて」の中で、操る喜びを電動化時代にも継承した“フラッグシップ”と“スペシャリティ”の2台の電動スポーツモデルをグローバルに投入していくと宣言していました。

 このスペシャリティ(仮称)と、今回の“スペシャリティ”スポーツコンセプトの名が、見事にぴったりと符合するのは決して偶然ではないでしょう。

 一方のフラッグシップについては、すでにその姿がチラ見せされています。

 9月18日、ホンダの北米市場向け高級チャンネルであるACURA(アキュラ)が米国の自動車イベント「モントレー・カー・ウィーク」で紹介した「Acura Previews Performance Electric Vision Design」です。

 ACURAブランドのフラッグシップモデル、つまりは将来的に次期型「NSX」となるモデルを指すと考えてほぼ間違いないでしょう。

 こうしたことから、今回明らかになるスペシャリティスポーツコンセプトが、もうひとつの次世代電動スポーツモデルであることは間違いなさそうです。

 もしフラッグシップが次期NSXだとすると、スペシャリティとははたして何なのでしょうか。

 スペシャリティという言葉から連想できるのは、かつてホンダが販売していた「S2000」や「プレリュード」のような、優雅なスタイリングでロングドライブを華麗にこなす、2シーターもしくは後席を持った2+2のクーペやカブリオレといったクルマではないでしょうか。

ホンダの2シーターFRオープンスポーツカー「S2000」
ホンダの2シーターFRオープンスポーツカー「S2000」

 S2000は、ホンダ自慢の高回転型エンジン「VTEC」にオープンボディ、高剛性シャシー、2シーター、そして当時ホンダ唯一の後輪駆動(FR)、さらには6速MTのみという刺激的な内容で、クルマ好きを熱くさせていた本格スポーツカーです。

 1999年から2009年までの11年にわたって販売されました。

 S2000のラインナップには、FRスポーツカーとしての性能をさらに極めた「タイプS」もあり、どちらかといえばピュアスポーツカーの性格が強いことから、スペシャリティといったフレーズには該当しないかもしれません。

 一方プレリュードは、1970年代から2000年代まで5世代にわたって作られたホンダのFFスペシャリティクーペです。

 スタイリッシュなデザインと、ドライバーの意のままに応える鮮やかな走りで一世風靡し、当時「デートカー」という言葉が流行したのは、このクルマの人気がひとつの大きなきっかけでした。

 最終モデルは、1996年から2001年まで販売された5代目プレリュードです。

「洗練された大人の感性をも魅了するクーペ」をテーマに、昔ながらのスタイリシュなデザインで登場し、過去のホンダ車の中でも、スペシャリティというフレーズが最も似合う一台でした。

 ホンダには、この2モデルのほかにも「シティ」「シビック」「アコード」「インスパイア」「レジェンド」などの各ラインナップに、4ドアハードトップや2ドアクーペ、オープン、ワゴンといった“スペシャリティ”ジャンルに該当しそうなモデルが多くありました。

 いずれもホンダが過去に育てあげた名ブランドであり、スペシャリティスポーツコンセプトは、このうちいずれかの新世代版を発表するというストーリーではないでしょうか。

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2件のコメント

  1. 写真間違い。
    3代目って買いてる写真は2代目後発の2.0Si。
    3代目は4WSが世界初付いたやつです。

    • この度はご指摘ありがとうございます。修正いたしました。

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