1円でも高くクルマを売却したい! ボディの傷や社外パーツはどうしたら良い? 高額査定を引き出すためにやるべきことは?
クルマを手放すときに少しでも高く売りたいと考えるのは当然のことです。では、どのようにすれば高く買い取ってもらえるのでしょうか。
少しでも高く買い取ってもらうにはいくつかのポイントがあった!
乗り換えなどでクルマを手放すとき、1円でも高く売りたいと考えるのは当然です。
手放すタイミングや査定前の準備はどうしたら良いのか、クルマについている傷は直すべきかなど気になるところです。少しでも高額査定を引き出すコツはあるのでしょうか。
クルマを手放す場合、いくつかのパターンがあります。
次に購入するクルマの「ディーラー」や「販売店」で“下取り”に出すことや「買い取り専門店」に“買い取り”してもらうという方法があります。
どちらも次の人に売ることを前提に下取りや買い取りしているため、クルマの状態は純正のままが理想とされています。わざわざ取り付けた社外パーツやカスタマイズなどはプラス査定になりにくい点にも注意が必要です。
こだわりのカスタムを施したクルマを売却する方法として増えているのが「ネットオークション」による「個人売買」です。
販売店への中間マージンを払わないぶん売却価格も自分で設定できますし、社外パーツなどを装着した状態でも、それを気に入った人がいればそのままでOK。
しかし、さまざまな手続きなどを自分たちでやらなければならず、売却後に不具合が出たときなどトラブルに発展しやすいというリスクもあります。
査定および売却のタイミングは、次に欲しいクルマが決まってからのほうが良いと教えてくれたのは、都内の中古車販売店オーナーであるN氏です。
「ご自身の事情によりクルマを売却・購入されると思いますが、次に買うクルマが決まる前にクルマを売却するのはあまりお勧めしません。
というのも、クルマがある生活に慣れた人にとって、たとえ次のクルマが決まるまでの数か月間だとしても、日常生活のなかでクルマを利用したいと思うシーンで使えないのはかなりストレスが溜まります。
それならば、現在のクルマに乗ったまま次のクルマを探したほうが良いですし、数か月で大幅に査定が変わることもありません。ゆっくり現在のクルマを乗りながら、次のクルマを探してください」
では、クルマを少しでも高く査定してもらうにはどうすれば良いのでしょうか。
販売店オーナーのN氏は、とにかく手続きがしやすい状態にあること、またメンテナンスが定期的にされているかを中心に査定しているといいます。
「やはり我々も商売ですので、下取りや買い取りしたあと他所へすぐに売却できる状態であれば、査定しやすいといえます。
天候にもよりますが、できれば現状をしっかり把握できる程度の洗車と、車検証や自賠責保険証、ローンをかけていたものであれば完済証明書などの関連書類があるかを確認してください。これが揃っていれば、売却や所有者変更などもスムーズに行えます」
そして実際に査定してもらうときに気になるのはボディについた傷や凹みですが、これはあまり気にしなくて良いそうです。
大きい傷は査定ダウンよりも修理費用のほうが高額になってしまいますし、小さな傷は修復がうまくできず余計に悪目立ちすることも。ただしサビなどは防錆剤などで落としておくと、全体の印象アップにつながることもあります。
「社外アルミホイールやエアロパーツなどカスタムパーツの取り扱いについてですが、よほどの専門店でない限りプラス査定にはなりません。
そのままでも査定はできますが、社外品の購入金額を考慮すれば純正パーツに戻して、パーツ専門店やネットオークションなどで売却したほうがお得です。
なので、カスタム目的で交換した純正パーツは売却時に取り付けることを想定して保有しておくのも良いでしょう」(中古車店オーナーN氏)
ほかにも重要なのが「整備記録(記録簿)」です。クルマのカルテのようなものですが、そのクルマがどのようなメンテをされてきたかがわかれば、たとえメンテナンスをサボっていた期間があったとしても査定しやすくなるそうです。
「総走行距離よりも、定期的にオイル交換や整備点検を受けていたかで査定は多少変動します。やはり常にコンディション維持されていたクルマであれば、こちらも売却しやすいので査定も上げやすくなります」(中古車店オーナーN氏)
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ペットなどを載せていた、または車内で喫煙していた痕跡(臭いや汚れなど)もできるかぎり対処しておくのがポイントのようです。つまりヘタに小細工するよりも、現状をきちんと見せるほうが、しっかり査定してくれるようです。
また、古いクルマは場合によってはプレミア価格で取引されている可能性もあります。車種やそのジャンルの専門店に持ち込んで査定してもらうのも、高値で売却できるポイントといえるでしょう。