車の「オーディオ」どう進化した? 昔は「ラジオだけ」も今では「超高音質」? 音楽とともに変化する「カーオーディオ」とは
今のカーオーディオは何にこだわっている?
近年では、音の再現性にこだわったスピーカーを採用するなどのケースが増えています。
例えば日産のコンパクトカー「ノート オーラ」では、音響機器メーカーのBOSE社と共同開発した専用サウンドシステムが採用されました。
オーラのサウンドについて、日産広報担当者は以下のように話します。
「リスナーの耳に近い位置となるヘッドレストにスピーカーを配置することで、音像定位に貢献する中高域の音声をリスナーの耳に正確に届けることにより、広い音場、正確な定位で音を再生しています。
この技術は、BOSE社独自の音響処理技術であるUltraNearField・PersonalSpaceアルゴリズムを使用することにより実現可能となっています。
オーラのBOSEオーディオシステムでは、ヘッドレストの内部構造をシートサプライヤー/BOSE社/日産の3社で音響性能にこだわりぬいて設計しました。このコラボレーションによって、雑音のなくクリアな音質の再生を実現できています」
このように自動車メーカーと高級オーディオメーカーがコラボでオーディオシステムを提供する例は増加しており、日産以外ではトヨタと「JBL」、レクサスと「マークレビンソン」、アウディ「バング&オルフセン」など、一流オーディオメーカーとの共同開発も多くなっています。
純正のハイグレードオーディオについて、ホンダのカーオーディオの製造に関連するホンダアクセスの担当者は次のように話します。
「セダンやミニバン、SUVなどボディサイズによって車内の音響環境が変わります。ホンダのハイグレードオーディオでは、車種ごとにヘッドユニットとスピーカーなどの組み合わせを変えて、そのクルマに最も適した音響を提供しています。
車種によって音響を変えるというのは社外品ではできず、純正ならではのこだわりです」
音楽がデジタルデータとなった今では、クリアな音などを求める人も多く、高解像度の「ハイレゾ」に対応するなど、高音質を目指すものが増えています。
一方で、メーカー純正オーディオだけでなく、社外オーディオも進化しており、純正品よりもコストがかけられるため、さらに多機能・高機能化が進んでいます。
機器によっては純正よりもスマホとの連携機能に優れていることもあり、動画再生アプリやマップアプリをカーオーディオのディスプレイに表示できるだけではなく、「アレクサ」などと連携して音声操作も可能です。
ほかにも、音の環境を構築できる「DSP(デジタルサウンドプロセッサー)」を搭載しているものでは、ワンランク以上の音質向上が期待できます。
車内は前席や後席だけでなく、運転席側や助手席側などリスニングポイントが偏りがちですが、オーディオメーカーで綿密にチューニングされたDSP機能により、イコライザやタイムアライメントなどを調整することで、さらに心地よい音楽を楽しむことができます。
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このようにカーオーディオは音楽媒体とともに歩んでいますが、今では高音質化や利便性にこだわった製品が主流になるなど、時代によって変化しています。
現在もなお、さまざまなタイプのカーオーディオが登場していますが、今後は音楽媒体とともにどのような進化を遂げていくのかに注目です。
自分のはcarrozzeriaのCD無しに純正スピーカーをエブリイに後付けですね。
ラジオ、USB(MP3等)、AUX-INで、音源はナビ兼プレイヤーの7インチAndroidタブレットです。
豪雪地帯だと路面が大型車のチェーンで洗濯板(そろばん道路)になるので最初からCD無しにしてます。故障するくらいなら最初から物理ドライブなんて要らない。それにイマドキはCDなんて買わないし、ネット配信や昔から保存してた音源(MP3)で十分。
今のカーオーディオはどんな振動でも大丈夫だよとディーラーに言われましたが、四輪独立懸架のサンバーでもCD再生は無理だった道路。乗用ならまだしも現行の商用軽バンのサスじゃもっと振動吸収できてないのでCDなんてもっと読み込めないし無理でしょ。