長さ34km 国道23号「中勢バイパス」ついに11月全通! 現道接続で鈴鹿~松阪に新たな南北縦断ルート
国道23号中勢バイパスの最後の区間が2023年11月につながり、延長33.8kmの全線が開通します。
暫定2車線で開通
国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所は2023年9月22日、建設を進めてきた国道23号中勢(ちゅうせい)バイパスが11月19日に全線開通すると発表しました。
国道23号は、三重県内では伊勢湾沿いに桑名市、四日市市、鈴鹿市、津市、松阪市を経由して伊勢市に至る重要な幹線道路です。
県内では産業・観光・生活を支える大動脈ですが、鈴鹿から松阪にかけて南北に走る主要な一般道は国道23号くらいしかなく、混雑しています。
この混雑を緩和するため、国道23号(現道)より内陸側で、全長33.8kmの中勢バイパスの整備が進められてきました。
完成形は4車線(設計速度80km/h)ですが、現在は暫定2車線(同60km/h)で鈴鹿市野町から松阪市小津町(終点)までの31.0kmが開通しています。
今回、つながるのは最後の区間となる鈴鹿市の北玉垣町(起点)から野町までの2.8kmです。ここも暫定2車線で開通します。
起点側で中勢バイパスが国道23号(現道)と接続することから、三重河川国道事務所はバイパスへのさらなる交通転換が期待されるといいます。
また、周辺道路の渋滞緩和や、四日市港・津松阪港を発着する物流交通の円滑化、災害時における道路網の多重性・代替性強化にも寄与するとしています。
開通はありがたいが、津インター付近と、開通する鈴鹿区間(中央病院付近)が、渋滞する路線が平面交差するためバイパス機能が損なわれているのが残念。