クルマに付いている「謎のバイザー」何のため? 日除けにしては幅狭い? 不必要の賛否も! 役割とは
クルマには「ドアバイザー」というパーツが付けられていることがあります。バイザーと言えば「サンバイザー」が浮かびますが、これは日除けではないようです。何なのでしょうか。
ドアについている謎のバイザー 何のためにある?
クルマのドアについている謎のバイザー。
最近では装着していないクルマも増えてきましたが、そもそも何のためにあるのでしょうか。

ドアバイザーとは、クルマのドア部分の窓ガラスの上についている、透明な屋根のようなパーツのことを指しています。
新車購入時にオプションとして取り付けられていることが多いです。
ドアバイザーは、おもに換気目的で装着されているパーツで、雨や雪の日に換気のために窓を開けたときに、水滴が車内に入るのを防ぐ役割をしてくれます。
また、夏の日に駐車場にクルマを停めるときに、バイザー部分だけを開けることによって車内に熱がこもらないように換気することもできます。
バイザーで隠れる分だけの隙間なら、外から窓が空いているかどうか分かりにくいうえに、器具などを使って外からロックを解除することも困難なので、換気時の防犯対策になってくれます。
また最近のドアバイザーは形状の工夫により空力パーツとしても機能しているものがあります。
例えばトヨタ系のクルマに装着可能な「GRパーツ」では「GRスポーツサイドバイザー」を展開。
これは空気の流れを導き、車両後方へスムーズに整流する空力デザインに加え、エアロスタビライジングフィンを設けることで後方に整った縦渦を発生させ、走行安定性・ステアリング応答性などを向上させる効果があるようです。
このように役立つ面も多いドアバイザーですが、一方でいくつか不便な点もあります。
まず、クルマを洗浄するときに邪魔になりがちです。
クルマの上から水をかけても、ドアバイザーが水を弾いてしまい、洗車効率が落ちてしまうことがあります。
また、高速道路走行時などに、ドアバイザーの内側に入りこんだ風が風切音を発生させ、それをうるさく感じてしまう場合もあります。
なお最近の純正ドアバイザーでは形状を進化させることで風切り音を低減させているものもあります。
他にも、デザイン性を重視し、ドアバイザーが外観を崩してしまうと感じる人も多いようです。
冒頭でも述べたように、ドアバイザーはフロアマットなどと同様に、あくまで新車購入時のオプションに組み込まれているパーツなので「必ず付いていなければいけない」というものではありません。
自分にとってのメリット、デメリットを十分に鑑みて、ドアバイザーを装着するかどうか判断することが大切です。











