「タイヤに窒素ガス注入」? 空気とは何が違う? なかには有料サービスの場合も タイヤ交換時の定番メニュー 効果はあるのか?
意外なデメリットもある?
この窒素ガス注入ですが、カー用品店によっては1本500円前後の費用がかかることがあります。
4本注入なら2000円前後、2ヶ月に1回の注入として年6回とすると、それだけで1万2000円前後の費用がかかる試算になります。
通常のエアーであれば給油などのついでに無料で入れてもらえるので、その差はかなり大きいかもしれません。

また窒素ガスを取り扱っているお店でしか入れられないというのもデメリットになるでしょう。しかもタイヤの空気圧が下がってきた場合、追加で補充するのも設備があるお店でしか補充できないという“お店しばり”が発生します。
「そのほか、通常のエアーに含まれる酸素がないため、タイヤ内部にあるワイヤーや接している金属製のホイールなどの酸化を防ぐメリットがあると言われていますが、これも通常の走行ではそこまで気にするほどでもないでしょう」(T整備士)
T整備士によれば、わざわざ窒素ガスを入れるほどスポーツ走行を予定していたり、長距離を走る人はともかく、多少エアーの減りが遅くなる程度のためにお金を出して窒素ガスを注入するのはお勧めしないのだとか。
それよりも、「マメに空気圧とタイヤの状態をチェックするほうが、より安全で快適なドライブが楽しめるはず」といいます。
このように、窒素ガス注入はメリットがあるものの、コストをかけて入れてもさほど効果を感じられないケースもありそうです。
一方で、気温による体積変化が少ないことを考慮すると、低気温の環境で使用するために空気圧が低下しがちなスタッドレスタイヤでは、それなりにメリットを実感できるかもしれません。
もし気になっていたのであれば、一度窒素ガスを注入して試してもいいかもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。






































