大型トラックに付いていた「謎の緑3連ランプ」何のため? いまやほぼ見ないけど、無くても良いの? 国交省に聞いてみた!

その後はどうなった? 緑ランプについて聞いてみた!

 速度表示装置は、1999年の道路運送車両の保安基準の一部改正にともない、2001年に装着義務が廃止となりました。

 もちろん、義務の廃止ということなので、任意での装着は可能ということもあり、昔の大型トラックでは今でも装着車両を見かけることがあります。

 保安基準が改正された理由としては、導入された1967年当時と比べて道路のインフラ整備が進んだことで、点灯の効果があまり見受けられないと判断されたからです。

 1967年当時の公道は舗装の質が今ほどよくなくて、外灯整備が少ないこともあり、とくに夜間では視認性に問題がありました。

 その後、20年の歳月はクルマの進化はもちろんのこと、道路などの環境整備が飛躍的に向上したこともあって速度表示装置の必要性を感じなくなったからです。

 その他の要因としては、導入や取り付けのコストがかかるということで、運送事業者から反対の声が多かったこともあげられます。

 とくに輸入トラックは、日本にしかない速度表示装置のためのコストがかかることになり、大きな弊害となりました。

 このような意見や問題が取り上げられたことを背景にメーカーからも徐々に取り外しが進み、2004年ごろにはすべての新車トラックにおいて速度表示装置の装着がなくなりました。

 そんな速度表示装置ですが、廃止されて約20年ほど経過している現在は、どのような形へと変化しているのでしょうか。

 某商用車メーカーの販売店担当者は次のように話します。

「当時は全車両に製造の段階で取り付けられていましたが、廃止に伴って標準的な装備は終了しました。

 廃止されて以降何か新しいランプが取り付けられるということもありませんでした」

いまや緑の3連ランプを装着しているトラックをほぼ見かける機会がない
いまや緑の3連ランプを装着しているトラックをほぼ見かける機会がない

 さらに、国土交通省車両基準・国際課の担当者は廃止された背景について、次のように話します。

「廃止されたのは1999年の話ですが、輸入車に対応できないというのが理由のひとつでした。

 その後は、各トラックに速度制限装置(リミッター)がつくことになりました。

 過去はリミッターがついていなかったため、速度の表示をする必要がありましたが、現在ではリミッターにより時速90km以上は出せないようになりました。

 今残っているのはかなり珍しいものになります。

 スピードリミッターが標準的に装備されるようになったのが2003年頃なので、それ以前に制作された車両になります」

※ ※ ※

 速路表示装置は廃止されてから20年以上が経過するので、現在では見かける機会はほとんどないでしょう。

 もし見かける機会があれば非常にレアケースなので、緑色のランプが点灯しているか確認してみるのもいいかもしれません。

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3件のコメント

  1. 記事は読んで無いが緑の速度灯は、狭い道等で、非常に便利な灯火であった。
    何故かと言うと、大型車同士がすれ違う際一目瞭然分かるから,譲り合いも簡単に出来る。今は遠くから見ると大型か、普通車か分からないライトポジションになっており分かり難い。ボルボ等の外車が入って来なければ今も速度灯は生きていただろう

  2. 内容が支離滅裂で意味が通らない部分が多々ある。任意の装着が可能だろうがそうでなかろうが、昔の車両は装備義務があったから、当時の大型車両に装備されているのは当然。廃止理由は道路のインフラ等とは無関係、なぜならライトを点灯して速度を表示しているのに、街灯が有ろうが無かろうが非点灯の効果は変わらない(むしろ外が明るかったら点灯が解らないと思うのですが?!) 。実情をちゃんと取材していないことが見受けられる。また、確かに運送事業者メーカからの声は有ったが、聞き届けられることはなかったと聞く。また、輸入トラックは速度表示灯が主原因ではなく、その車両価格の高さや、販売店の対応や、部品補給の悪さが原因していたことが挙げられる(国産の数倍の価格補給部品が納期数月待ち等はざら)。また、国土交通省の担当の談話もおかしい。輸入車に対応できないとあるが、対応した車両は数多く存在する、また、リミッタ装着が速度表示不要論の理由が不明だ。逆に、条件は有るが、現在車両でもリミッタを装着しないことも出来る。その車両こそ、速度表示灯装着を義務化するべきではないか。本当に現状を理解し、取材しての記事内容か疑問だ?!

  3. 内容に批判的なコメント掲載拒否は、ずるいやり方と思います。

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