「東名~環2」を接続!“幹線空白地帯”に眠る横浜「羽沢池辺線計画」に期待の声集まる「謎の橋脚はこれか」

横浜市内で、環状2号線から北へ延びる都市計画道路「羽沢池辺線(羽沢・菅田地区)」の事業が少しずつ進んでいます。SNSではどのような反響があったでしょうか。

環2から東名・港北NT方面が便利に

 横浜市で、都市計画道路「羽沢池辺線(羽沢・菅田地区)」の事業が少しずつ進んでいます。この計画に対し、SNSではどのような反響があったでしょうか。

立体交差ランプの用地を避けてカーブを描く環状2号線の側道(国土地理院の空中写真に編集部が矢印を追加)
立体交差ランプの用地を避けてカーブを描く環状2号線の側道(国土地理院の空中写真に編集部が矢印を追加)

 羽沢池辺(いこのべ)線は、横浜市の神奈川区羽沢南二丁目から都筑区池辺町に至る延長約5kmの道路です。

 具体的には、環状2号線の羽沢横浜国大駅付近から北へ進み、鴨居駅の東側を通過し、緑産業道路や池辺市ヶ尾線と接続します。横浜市を支える道路網「3環状10放射道路」のうち、放射道路の1つを構成します。

 この道が整備されると環状2号線から大規模商業施設「ららぽーと横浜」や、東名高速の横浜青葉IC付近までが1本の道でつながります。港北ニュータウン方面へのアクセスも強化されます。

 このように完成すれば便利な道路になりそうですが、羽沢池辺線は現時点で、ららぽーと横浜付近のごく一部しか開通していません。

 現在、整備事業が進んでいるのは、環状2号線から鴨居駅手前の山下長津田線(緑区鴨居町)に至る延長3150mの「羽沢・菅田地区」です。

 道路の幅員は32m。環状2号線との接続は高速道路のICのような立体交差になる計画で、環状2号線の側道が羽沢横浜国大駅の近くで不必要にカーブを描いているのは、この立体交差ランプの空間を確保するためです。

 また、付近の細い道(六道辻橋)も、羽沢池辺線と立体交差することを見越して、まだ下に何も通っていませんが橋が架けられています。

 また、計画上は途中で交わる主な市道3本のうち2本は立体交差となります。

 この道路計画に対しSNSでは「個人的にすごい欲しい道路」「開通すると環2までのアクセスがめちゃくちゃ良くなって大変助かる」といった期待を寄せる投稿が見られました。

 しかし一方で「ららぽーとの周辺なんて今でも四六時中渋滞してるのに、その上この道路がつながったら身動き取れなりそう」など、混雑の悪化を懸念する人もいました。

 また、「環2に謎の橋脚が立ってて何だろうと思ってたらこれか」など、未成の構造物が気になっていた人もいましたが、「予算がないからいつまでも開通しない道路ばかり」「いつになるやら…」といった投稿もあり、道路の完成を気長に待っている人も多そうです。

 羽沢・菅田地区の事業は1993年3月に始まり、2022年度末見込みで用地取得率は86%、事業進捗率は44%です。工事は、2030年まで続く見込みです。

【画像】羽沢池辺線の計画ルートと「ほぼ高速IC」な環2接続部の完成イメージを画像で見る(7枚)

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