クルマのホイールに付いている「謎の金属片」何のため? 外しちゃダメ! 小さいけど重要なパーツだった!?
クルマのホイールに「金属片」が装着されていることがあるのですが、これは一体何なのでしょうか。意外と知られていないかもしれませんが、重要なパーツのようです。
見たことある? ホイールの装着される小さい金属片
クルマのタイヤホイールを見ると、外周や内側に「金属片」が装着されていることがあります。
これは「バランスウエイト」と呼ばれるもので、バランスを調整するためのおもりです。
では、なぜ、わざわざホイールにおもりを取り付ける必要があるのでしょうか。
ディーラーの整備士に聞いたところ、「タイヤとホイールはきれいな円に作るのが難しく、製造する際に他の部分と比べて重みが異なる個所ができてしまいます。重さのバランスが異なるとタイヤがスムーズに回転しないので、重さの違うところにウエイトを装着して全体のバランスを取っています」といいます。
タイヤとホイールを組み合わせた際に、偶然バランスが取れることもあり、この場合はバランスウエイトは必要ありません。しかし、ほとんどのクルマのホイールにはバランスウエイトが装着されています。
装着する箇所はスチールホイール(鉄製ホイール)とアルミホイールで異なります。スチールホイールはホイール表面のリム(ふち)部分に打ち込む形で装着されており、アルミホイールはホイールの内側に貼り付けられています。
基本的に、バランスウエイトはしっかりと取り付けられてのいるですが、ときには外れてしまうことがあるようです。ほかにも、タイヤの摩耗が原因で重さのバランスが崩れてしまうことも。
もし、バランスウエイトが外れたり、バランスが崩れたりしても、走行自体は可能です。しかし、バランスの崩れが原因で、ハンドルのぶれや振動が発生することがあります。
「走行が不安定になった」「振動が起こるようになった」という場合は、バランスウエイトに問題があるかもしれません。
安全に走行するためにも、ディーラーやカー用品店で整備士に見てもらい、再度バランス調整をしてもらいましょう。
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意外と知られていませんが、ホイールに装着されているバランスウエイトは、タイヤをスムーズに回転させるためにも重要なパーツです。
1台のクルマにホイールは4つありますが、ホイールごとにバランスウエイトの数が異なることもあります。
言われても…。
タイヤ交換時に多分バランス調整も組み込まれて値段に入っているし明細書には書いてあるはず。
そんなものを聞いたり調べたりしないで迂闊に外す人間だと走行が不安定になることにも気づかないだろう。