免許の謎「暗証番号」何に使う? 忘れたらどうする? IC化で意外なメリットも 知られざる4桁数字の機能とは
暗証番号を使う機会は増えつつある
暗証番号を利用する機会は、現状ではまだ多くないかもしれませんが、市町村や銀行などでの本人確認に用いられる機械が少しずつ増えています。
例えば、三菱UFJ銀行では、スマートフォンを使って口座を開設する際、免許証のICチップを読み取ることで、本人確認書類の撮影や個人情報の入力の一部を省略できるといいます。
キャッシュレス決済のPayPayも、免許証のICチップ読み取りとセルフィー撮影(いわゆる自撮り)で本人確認の手続きを可能としています。これにより従来3日から1週間程度かかっていた審査が、最短当日で完了するといったメリットがあります。

そして、これらの手続きには暗証番号が必要になりますが、たまにしか使わない(もしくはまったく使わない)暗証番号を忘れてしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
ちなみに暗証番号が分からないからといって当てずっぽうで入力するのは禁物です。3回続けて間違えると、ICチップはロックされてしまいます。
番号を忘れた場合の照会やロックの解除は、本人が免許証を持って、運転免許試験場や運転免許更新センター、警察署に出向く必要があります。
なお、暗証番号の変更は、次回の免許証更新や再交付、各種免許取得時まで変更できません。設定時に発行される暗証番号を控えた小さな紙は、なくさないよう大切に保管しましょう。
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神奈川県警察は、免許証の暗証番号について、ウェブサイトで次のように説明しています。
「暗証番号1では運転免許証の券面に記載されている情報しか読み出せないので、券面に記載されている運転免許証番号を利用することが便利です」
「暗証番号2では顔画像と本籍をICチップから読み出せますので、本人しか知り得ない秘密番号を設定しましょう。推測されやすい生年月日、電話番号等から選び出すことは避け、キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号とも異なる番号にしましょう」
奈良県警察も、暗証番号1について「券面に記載されている情報しか読み出せないので、券面に記載されている運転免許証番号を利用することが便利です」と説明しており、例として赤い斜線が重なる真ん中の5~8桁目を挙げています。
ちなみにこういったICチップに記録された情報は、NFC(近距離無線通信)機能のあるスマホがあれば自分でも確認できます。対応するアプリをインストールして暗証番号を入力し、スマホを免許証のICチップにかざすと、氏名や顔写真、本籍などの情報がスマホの画面に表示されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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