マツダ新型「ロータリーモデル」の予約開始! 11年ぶりの復活で注目高まる! 発電専用ながらロータリーサウンドは聞こえるのか

果たして8Cの音色はどうなる? ポイントは始動するタイミング

 では、8Cは、上はどこまでまわるのでしょうか。

 MX-30 Rotary-EVのスペック表を見ると、8Cの最高出力は53kW/4500rpm、最大トルクは112Nm/4500rpmとあります。

 8C開発担当者によりますと、これら最大値が示す4500rpmまで8Cはまわるとのこと。

 見方を変えると、MX-30 Rotary-EVの最高速度はMX-30 EVモデルと同等の140km/hとしており、それを実現するためのモーター出力・トルクから8Cは4500rpmまでまわるという表現を使いました。

長年マツダのロータリー車に搭載されてきた「13B」(左)と新たに開発された「8C」(右)
長年マツダのロータリー車に搭載されてきた「13B」(左)と新たに開発された「8C」(右)

 また、エンジンがかかるタイミングについても聞いてみました。

 この点については、ドライバーが車内で設定できる「EVモード」、「Normalモード」、そして「Chargeモード」によって変わってくるとのこと。

 その中で、Normalモードでいえば、バッテリーのSOC(ステート・オブ・チャージ)に応じて8Cがかかるのですが、基本的に車速30km/h以下ではかからず、それ以上でタイヤ走行音など外からの音がある程度大きくなった状態で8Cによる発電が始まる設定です。

新たに登場する「MX-30 Rotary-EV」は走らせるとどうなるのか、期待が高まる!
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 また、アクセルを思い切り踏み込んだ状態で加速する場合、バッテリーと8Cの双方からモーターに電気を送るため、8Cがかかり回転数も上がります。

 つまり、ドライバーはアクセル操作と8Cが連動する感覚が得られることになります。

 その際、1ローターの8Cの音色は、先に紹介したコールドテストの2300rpmでの音色から想像すると、13B RENESISが奏でる音色とは雰囲気が違うことが想像できます。

 果たして、実際にMX-30 Rotary-EVを走らせると、ドライバーは8Cをどう感じるのか。

 実車試乗の機会を楽しみに待ちたいと思います。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。

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