トヨタ新型「センチュリー」世界初の“VIP車中泊”が可能!? 車内で寝る意外な方法とは?
トヨタは新型「センチュリー」を世界初公開しました。VIPを乗せるショーファーカーとして、後席の装備がとくに充実しているのですが、車内で寝るための最新機能が備わっているようです。
新型「センチュリー」の後席がスゴい!
トヨタは、同社の最高モデル「センチュリー」の新仕様を設定して発表しました。
新型センチュリーは「The Chauffeur」をコンセプトに開発。センチュリーにふさわしい品格や静粛性・乗り心地を継承しつつ、センチュリーとしてこれからの時代もユーザーの期待に応える新しいショーファーカーへと進化しています。
新型センチュリーのボディサイズは全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mm、ホイールベースは2950mmと、従来からラインナップされているセダンタイプと比較して、全長は130mm短く、全幅は60mm広く、全高は300mm高く設定。
後席のヘッドクリアランスに余裕が生まれ、より一層ゆったりと移動することが可能。そして、車内で仕事をしたり、ときには睡眠をとることを想定しているといいます。
昨今は車内で寝泊まりする「車中泊」がブームとなっていますが、新型センチュリーでは車内で寝るための工夫も取り入れられました。
一般的な車中泊は、後席を倒し荷室とつなげて広い空間を確保したうえで、エアマットを敷いたり寝袋を用意するなど、さまざまなアイテムを活用することが多いのですが、新型センチュリーではそういったアイテムは不要です。
世界初の「フルフラットモード(リア両席)」を搭載し、後席シートをフルリクライニングすることで(77度)、ほぼフラットな状態で寝ることができます。
セダンよりもホイールベースを140mm長く確保しており、とくに後席左側は助手席を前方にスライドさせればさらなる空間が生まれ、身長190cmの人がフルリクライニング状態で足を伸ばしても前席背面につま先が触れることはないといいます。
そして、後席にはヒーターと伸縮機能を備えた大型のオットマンが備わり、好みのポジションで伸ばした脚を受けとめ、リラックスした着座姿勢をサポートします。
なお、後席にはマッサージ機能も内蔵され、背もたれと座面内のエアブラダー(空気袋)を膨張させて背中から大腿部までを押圧することで心身ともにリフレッシュすることが可能となっています。
ほかにも、新型センチュリーは後席の機能性にこだわっており、リアドアは75度まで開き、フロアは段差のない掃き出しフロアとすることで優れた乗降性を実現。
オート電動格納式ステップやセンターピラーの大型グリップによって、後席乗員の自然で美しい乗降所作をサポートします。
その一方、オーナー自らがハンドルを握ることも考慮して、ドライバーズカーとしても妥協を許さず、静粛性と、力強く爽快な走りを両立した、3.5リッターV型6気筒プラグインハイブリッドシステムを新搭載しました。
日常はBEVとして、長距離の移動やいざという時にはハイブリッドとして活躍する、ショーファーカーのニーズに最適なパワートレインとしています。
プラットフォームはTNGAを採用したほか、リアサスペンション取り付け部に「ラゲージルームセパレーター骨格」を結合。ボディねじり剛性や乗り心地を向上させるとともに、室内側には「遮音機能付クリア合わせガラス」を装備することで、静粛性もアップしました。
※ ※ ※
新型センチュリーの価格(消費税込)は2500万円です。2023年9月6日から注文予約が開始され、2023年中の発売を予定しています。
販売は、センチュリーを熟知した「センチュリーマイスター」が在籍する一部のトヨタ車両販売店を通じておこなわれます。
また、ユーザーの好みに合ったカスタマイズを可能とし、世界で一台のセンチュリーを作り上げるプランも今後用意され、ボディカラーはもちろん、素材やシートのほか、後席のスライドドア仕様など選択可能になる予定です。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。