山陰道は下関へ…自動車専用道路「俵山・豊田道路」で最初のトンネル工事に着手 内陸で進む南北ルート計画
「俵山・豊田道路」の最初のトンネル工事が始まりました。山陰道を構成することになるこの自動車専用道路は、どのような計画なのでしょうか。
第1トンネル(仮称)の工事始まる
山口県で計画されている「俵山・豊田道路」の、最初となるトンネル工事が2023年8月に始まりました。どのようなルートになるのでしょうか。
俵山・豊田道路は、山口県の下関市豊田町八道(豊田IC、仮称)と長門市俵山小原(俵山北IC)を南北に結ぶ延長13.9kmの高規格幹線道路(自動車専用道路)です。
俵山北ICで自動車専用道路の「長門・俵山道路」と接続し、将来的には両路線とも山陰道の一部に組み込まれます。日本海沿いを西進してきた山陰道が、海から離れて下関を目指して南下するルートです。
2016年度に事業着手。道路は幅員12.0~13.5m、2車線、設計速度80km/hで整備されます。
国土交通省中国地方整備局によると、2023年4月1日時点で用地取得率は79%、金額ベースの事業進捗率は25%です。
8月28日には長門市で第1トンネル(仮称)の安全祈願祭が開かれ、工事が始まりました。
第1トンネルの延長は278mですが、今後、第2トンネル(延長約1240m)、第3トンネル(同1980m)の工事も計画されています。
並行する県道34号下関長門線は、曲線半径150m以下の急カーブが84か所あるなど走りにくく、さらに大雨による通行規制や土砂災害が発生する可能性が高い箇所も集中しているといいます。
俵山・豊田道路が整備されることでこうした課題が解消され、安全な走行が確保されるほか、萩・長門~下関・北九州の所要時間短縮による観光振興なども期待されています。
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