高速道路にある「謎の信号」 設置の意味はナニ? トンネル前で見かけるが… めったにない“赤信号”ではどうすればいい?
JCTなのに赤信号で停止? どういうこと?
また、高速道路のジャンクション(JCT)に信号機が設置されているという珍しいケースがあります。
それは、埼玉県戸田市の美女木(びじょぎ)JCTです。高速道路にもかかわらず、一般道と同じような交差点と信号があるのです。
美女木JCTは多層構造で、外環道と首都高速5号池袋線・埼玉大宮線が接続しています。
下層を外環道が走り、上層で首都高速が交差しています。
一般的なJCTは上り線と下り線のそれぞれに分岐路と合流路がありますが、ここでは、クルマの行き来は中間層に設けられた交差点で行われ、そこに信号機が設置されています。
なぜ、このような構造のJCTが誕生したのでしょうか。
美女木JCTは1993年に運用を開始しましたが、建設時はすでに周囲は住宅地として区画整理されていました。
そのため、広がりのある一般的な構造のJCTを建設する用地の確保が困難だったので、一般道のような信号機のある平面交差で接続することにしたというわけです。
なお、JCTの交差点とだけあって、信号はドライバーからよく見えるよう視認性に工夫が凝らされています。
例えば、信号灯のサイズは大きめです。一般道に設置されている信号機の一般的な信号灯の直径は300mmですが、美女木JCTは直径450mmの信号灯を採用しています。
また、高速道路の標識といえば緑地ですが、美女木JCTの交差点では一般道と同じ青色を採用しています。
これは、緑色の標識を見たドライバーが高い速度のまま交差点に進入する恐れがあるため、スピードを抑えてもらうことを期待しての策のようです。
※ ※ ※
普段、青色が点灯している高速道路の信号機ですが、トンネル前の信号機については、その意味を事前に理解しておくと、万一のときに慌てずに済むかもしれません。
なお、首都高速では美女木JCTのように信号のある施設として、箱崎JCT下層部にある通称「箱崎ロータリー」が挙げられます。
ここは、複数の出口やPAへの出入口、本線への合流ランプが連続しており危険な箇所であることから、信号が設置されているようです。
5kmとか言わず、出口が入り口から視認できない長さのトンネルは全部に付けて欲しいですね。
5kmのトンネルにはあるのに、4.8kmのトンネルには付けませんとか言われても、そんなの大差ないでしょ。
高速道路上の信号に黄信号はありません。あるのは黄点滅です。誤解を招くような記載はやめて頂きたい。