スバル新型「インプレッサ」229万円の“最安モデル”がめっちゃイイ! 「素のグレード」なのにフル装備!? ベースモデルの中身とは

6代目となるスバル新型「インプレッサ」のエントリーグレードとして「ST」がラインナップされます。同車唯一の2リッターガソリン車で、シンプルながら充実した装備などが魅力ですが、果たして走行性能はどうなのでしょうか。

新型インプレッサのエントリ―グレードがかなりお安い!?

 最近よく「クルマが高くなった」と言われる。確かに、軽自動車だって支払い額200万円超えも珍しくないし、2リッター級のミニバンになれば500万円など普通。
 
 そんななか、スバル新型「インプレッサ」の発表時に「ずいぶん安いですね!」というモデルを見つけた。それが「ST」というベースグレードで、2リッター水平対向エンジンを搭載し、ほとんどフル装備なのに229万9000円(消費税込)です。

スバル新型「インプレッサ」のエントリーグレード「ST」
スバル新型「インプレッサ」のエントリーグレード「ST」

 スペックを詳しく見るとさらに驚く。もっとも「凄いね!」なのは、歩行者エアバッグを標準装備していること。スバルの場合、夜間の歩行者すら高い速度域から停止可能な衝突被害軽減ブレーキを含む「アイサイト」を標準装備する。

 それでも対応しきれなかった時に「硬いAピラーやボンネットの根本に頭部が接触することを防ぎましょう」というもの。歩行者にとって世界一優しいクルマと言って良い。

 もちろんアダプティブクルーズ機能を含むアイサイトは標準装備。衝突した時に乗員を守るエアバッグも前と横だけでなく、ドライバーのひざの前に「ニーエアバッグ」、助手席シート下の「シートクッションエアバッグ」まで付く。

 おそらく「事故を回避する性能」と「事故に遭遇した時の防御力」は世界有数だと思う。自分だけでなく歩行者を含めて命を大切にした人にすすめたい。

 安全アイテム以外も充実している。ヘッドライトはLEDだしアルミホイールも付いているし、スポーティモデルのようなパドルシフト付CVT、電動格納式ミラー、左右独立制御式フルオートエアコン、熱線吸収ガラスといった上級クラスのようなアイテムまで標準装備。

 10万円くらいで買える後付けのナビ&オーディオ一体機など購入するだけで、大満足かつ安全性の高いクルマになる。

 STがなぜ安いかといえば、スバル全体のラインナップを見ればわかります。

 自動車メーカーは、官公庁や営業用のクルマを供給するという社会的な責任もある。スバル車も相対的に価格帯が上がってしまい、従来まで存在した1.6リッターモデルもない。

 そんなことからSTだけ飛び抜けてバリューのあるモデルにした次第。猛烈にお買い得だと思う。実際、売れているそうです。

 ちなみに今回試乗車した車両は“スッピンのST”でなく、オプション設定のスマートキーと、オーディオ一体型上級ナビが付いていた。

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