560馬力超え! 日産「爆速4ドアセダン」が凄い!? V6ツインターボ搭載「謎のGT-R風」 の正体とは
日産が海外で展開している高級ブランド「インフィニティ」は過去に「スカイラインGT-Rセダン」ともいえるコンセプトモデルを発表していました。どのようなクルマなのでしょうか。
ほぼ「スカイラインGT-Rセダン」 市販化はならず
「東京モーターショー」に代表されるさまざまな自動車ショーでは、最新技術を用いたコンセプトカーや、斬新なデザインのショーカーなどが展示されます。
米国デトロイトで開催される「北米自動車ショー(NAIAS・通称デトロイトショー)」は国内外で開催される自動車ショーのなかでも最大規模となるイベントのひとつですが、2014年に日産の高級ブランド「インフィニティ」はハイパワーな高級セダンを披露していました。
2014年のデトロイトショーで、インフィニティは「Q50 Eau Rouge Concept(オールージュ コンセプト)」を初公開しました。
ベースとなった「Q50」はミディアムサイズセダンで、日本国内の「スカイライン」(現行・V37型)と同等モデル。オールージュの名前はベルギーのサーキット「スパ フランコルシャン」内にある名物コーナーが由来です。
Q50オールージュコンセプトは、そんなQ50をベースに内外装からパワートレインに至るまでカスタムを施すことでF1のスピリットを注入。将来のインフィニティラインナップにおけるハイパフォーマンスモデルの予感を高めるといいます。
エクステリアはフロントドアとピラー周辺部を除き、外装をカーボン製の専用ボディを用いて大幅な軽量化(重量は非公開)を実現。ボディカラーは専用色で光沢を強めた濃いレッドを採用し、野心あふれるスタイルを表現しました。
デザイン自体はQ50とは大きく違いはないものの、この専用ボディの採用によりフロント・リアフェンダーが20mm拡幅され、筋肉質でワイドなスタンスを表現しました。
拡幅とともにトレッド(左右タイヤ中心間距離)も20mm広げられ、ホイールは標準の19インチから大径化された21インチの鍛造軽量アルミホイールを装備しています。
フロント・サイド・リアの下部には、カーボン素材むき出しのスポイラーを備えたほか、トランクにはQ50よりも大型化されたカーボン製リアスポイラーを装備し、空力性能を高めています。
また、リアバンパー下部に装備されるフォグランプの形状はF1にインスピレーションを受けたデザインとなっています。
グリル周囲やドアハンドルなど、エクステリアの各部に用いられているメッキモールはダーククローム仕上げとし、スポーティなイメージを高めました。
パフォーマンス性能を追求したエクステリアとは異なり、インテリアは快適性も追求。Q50が持つコンフォート性能をそのままにしながら、エクステリア同様のレッドがあしらわれたカーボン製加飾を装備し、F1マシンと同等のパドルシフトやハイグリップステアリングなども備えています。
パワートレインはQ50やスカイラインとは異なり、「GT-R(R35型)」に採用された3.8リッターV型6気筒ツインターボ「VR38DETT」エンジンを搭載。最大出力は568馬力・最大トルクは600Nmを誇ります。
これに7速ATとトルク配分50:50のフルタイム4WDシステムを組み合わせ、最高速度は290km/hをマーク。まさに「スカイラインGT-Rセダン」と呼んでも差し支えないハイパフォーマンスセダンに仕上がっています。
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なお、Q50オールージュコンセプトは市販化には至りませんでしたが、後に登場する市販車に一部の機能やデザインが活かされているケースも数多く存在します。
2023年10月には、国内最大の自動車ショーである東京モーターショーが59年ぶりに名称が変更され、新たに「ジャパンモビリティショー」として生まれ変わります。
Q50オールージュコンセプトのような夢のあるコンセプトカーの登場にも、ますます期待が膨らむばかりです。
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