謎の「“サビだらけ”クーペ」が2億円超え!? シートもボロボロ! 窓もバキバキ! 走るかさえ怪しい“キングの1台”が米で超高額落札
2023年8月17日から19日にかけて行われたRMサザビーズ・モントレー・オークションで、サビだらけの1956年製フェラーリ「250 GT Coupe Speciale by Pinin Farina」がオークションに登場。状態は決していいとは言えないこのクルマに、165万5000ドル(約2億4000万円)の値がつきました。なぜなのでしょうか。
とある国王の所有物!?ボロボロフェラーリ「250」が2億円超え!
2023年8月17日から19日にかけて、RMサザビーズ・モントレー・オークションが行われました。その中で登場したのが、1956年製造のフェラーリ「250 GT Coupe Speciale by Pinin Farina」です。
落札金額は165万5000ドル(約2億4000万円)と超高額ですが、見た目はボロボロ、状態は決して良いとは言えない状況ですが、なぜ高値が付けられたのでしょうか。
フェラーリ「250 GT」は、同社の公道向けモデルとして、1950年代から60年代にかけて生産されていたモデル。複数のバリエーションがありますが、今回出展された車台番号「0469GT」は1956年に製造されたクーペモデルとなります。
オークションの概要によれば、この車両は珍しくピニン・ファリーナによって作られた個体とのこと。もともとピニン・ファリーナが生産する契約を結んでいたのは、オープンカータイプの「250 GT カブリオレ」でした。
しかし世界に4台だけ、ピニン・ファリーナの作成したクーペタイプの「250 GT」があり、その内の1台が今回の車両になります。
そんな貴重なモデルを所有していたのが、先々代のモロッコ国王であるムハンマド5世。同氏はかなりのクルマ好きであり、さまざまな車両を所有していたとされています。
1960年代になると、本モデルは米国のコレクターに所有権が移転。その後も所有者を変えつつ、約50年にわたって保管されていました。
長い時間が経過しているだけあり、サビだらけでクルマの状態はさほど良さそうには見えません。しかし、この水色のカラーリングは工場出荷時から変化していないようです。また、ピニン・ファリーナのバッジが残っている点などもその貴重性も高めています。
一見すると、どうしても錆びに目が行ってしまう今回の車両。それでも最終的な落札額は165万5000ドル(約2億4000万円)に達しました。
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