いつ使うの? クルマの「走行モード」が選べる…謎! 何のために「エコからスポーツ」まで切り替え出来る?
走行モードの変更はいつ使うの?
一方、走行モードの変更機能が搭載されるようになった背景には、クルマのつくり方そのものが変化したという事情もあります。
2000年代前半ころまでは、多くの自動車メーカーが「多品種少量生産」という手法で、さまざまな市場のニーズに合わせたさまざまなクルマを開発・生産していました。
しかし、新興国市場が台頭したことなどで世界のユーザーのニーズはより複雑化し、「多品種少量生産」には限界が見られるようになりました。
そうした背景のなかで、自動車メーカー各社は少数のプラットフォームから複数のモデルを生み出す「プラットフォーム戦略」を採用しました。
そして、それらのモデルの多くを「グローバルモデル」としてさまざまな市場で販売するようになりました。
こうしたクルマのつくり方のメリットは大きい一方で、各モデルの味付けの違いを生み出しにくいというデメリットもあり、特にプラットフォームやパワートレインを共有しているクルマでは、「走り」の部分での差別化を図るのが難しい側面があります。
一方、走行モードを変更できる機能を搭載することで、ひとつのクルマに複数の性格を持たせることが可能となります。
もちろん、走行モードの変更ができると言っても、クルマそのものの性能を超えることはできません。
しかし、よりスポーティな走りを求めるユーザーとより燃費性能を求めるユーザーという、相反する2つのニーズを1台のクルマでまかなえるという意味では、非常に大きなメリットがあります。
実際のユーザーからは「家族のためにミニバンを買ったけど、走行モードが変えられるので1人の時はスポーツモードで走ってる」や「高速道路走るときはスポーツモードで気持ちよく走りたい」という声が聞かれました。
また、とある自動車メーカーの担当者は「走行モードが選べることで、例えばミニバンに乗っていても山道などでスポーティな走りをしたいというニーズに応えられます。また日常的には燃費を意識した走りにも出来るなどお客様の使う場面で変えられます」と話しています。
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一部の高級車やスーパースポーツカーでは、ステアリングやサスペンションにも制御が入るため、走行モードの変更によってクルマの性格も大きく変わる場合もあります。
また、各部分の設定を自分の好みに合わせて細かく変更することも可能です。
今後、クルマの電子制御技術がさらに進化すれば、一部の高級車やスーパースポーツカー以外でも、よりさまざまな種類の走行モードの変更も可能となりそうです。
何かあったら他人の命にもかかわる機械。
謎シリーズも結構だけど、取扱説明書に書いてあることばかり。
いかにドライバーが取扱説明書見てないかが解るけど。
運転するなら、せめて危険性の高い機械であることを忘れずに取扱説明書はしっかり読みこもうって言う啓発もしてくれるといいかな。
中古車で無くなっていても、旧車で無ければ店まで行かなくてもダウンロード出来るんだし。