日産の「タフ顔3列SUV」実車展示

　2023年8月10日から11日間にわたって開催された「ガイキンド（GAIKINDO・インドネシア自動車製造業者協会）インドネシア国際オートショー2023」で、日産のインドネシア法人は新型「セレナ」や「アリア」のレーシングカーを発表したほか、「マグナイト」など同市場で展開する様々なクルマを展示しました。
　
　そのなかには、日本国内にはない大きめのサイズを持つ本格SUV「テラ」も含まれていました。どのようなモデルなのでしょうか。

　テラは、2018年に登場した3列SUV。ピックアップトラックの「ナバラ」と基本構造を共有しており、本格的な走破性能も有します。

　インドネシアで販売されるテラのボディサイズは、全長4900mm×全幅1865mm×全高1835mm、ホイールベース2850mmと、日本で販売されている「エクストレイル」よりも大きく、トヨタ「ランドクルーザープラド」と同等のサイズ感。最低地上高は225mmに設定されています。

　エクステリアでは、大型VモーショングリルとC型4分割LEDヘッドライトを採用することで、スタイリッシュながらもタフ感のあるデザイン。インテリアは、すべての乗員が快適に過ごせるように配慮された広々とした室内空間を実現、アームレストやドアパネルにボルドーのパーツが配されるなど、上質感も高められています。

　今回展示された車両のボディーカラーは、ネビュラメタリックレッド。ボンネット前端に「TERRA」の文字ロゴがあしらわれていました。

　パワートレインは、最高出力190馬力・最大トルク450Nmを発揮する2.5リッターディーゼルエンジンを搭載。これに組み合わせるトランスミッションは7速ATです。

　またセンターコンソール近くのスイッチを押すだけで、2輪駆動（2H）から4輪駆動（4WD）に簡単に切り替えることができる「4×4テクノロジー」も搭載されています。

　価格は、7億4990万ルピア（約712万円）です。

※　※　※

　ランドクルーザープラドの販売台数を考えれば、日本でも需要のありそうなテラですが、2023年8月現在日本導入などの情報はなく、国外専売車種となっています。